【選手権準決勝】山梨学院が帝京長岡を下し11年ぶりの決勝進出!両GKが2本ずつを止める白熱のPK戦を制する

2021年01月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

山梨学院は今大会最速、21秒で先制点を挙げる

2点を奪い返した帝京長岡のキャプテン川上(左)と山梨学院のMF谷口航大(右)。写真:徳原隆元

 第99回全国高校サッカー選手権大会は1月9日、準決勝の2試合を開催。12時5分キックオフの第1試合では帝京長岡と山梨学院が対戦し、2-2からのPK戦を制した山梨学院が決勝に駒を進めた。

 試合はキックオフ直後から動く。

 今大会全ての試合で先制点を挙げている山梨学院は、FW野田武瑠(3年)が敵陣中央からミドルシュートを放つ。これはゴール右のポストに当たるが、ペナルティエリア内に詰めたFW久保壮輝(3年)、さらにこぼれ球をMF石川隼大(2年)が押し込み開始21秒で1-0とし、今大会の最速ゴールで先制に成功した。

 その後も前にチャレンジしていく山梨学院に対して、帝京長岡も徐々にパスワークからチャンスを創出。前半30分、FW葛岡孝大(3年)のクロスからフリーで上野一心(3年)がヘディングシュートを放つなど攻守が目まぐるしく入れ替わる展開が続き、1-0で前半を終えた。

 エンド変わった後半6分、再び山梨学院が加点する。

 右サイドMF新井爽太(3年)のロングスローから、DF一瀬大寿(3年)が頭で合わせて追加点を得る。
 
 しかし帝京長岡も反撃。ディフェンスラインの裏に抜け出したキャプテンのMF川上航立(3年)がペナルティエリア内で浮き球のパスにバウンドを合わせて右足でダイレクトシュート。これがネットを揺らし1-2と1点差に詰め寄る。

 セカンドボールを回収し、攻撃の時間を増やす帝京長岡は、後半33分にMF廣井蘭人(1年)がペナルティエリア内で倒されPKを獲得。キッカーの川上がタイミングを外したど真ん中にシュートを決め、帝京長岡が2-2の振り出しに戻した。

 後半41分に帝京長岡のGK佐藤安悟(1年)がビッグセーブでチームを救うと、直後に攻め込まれた山梨学院も身体を張って守り切り、決勝への切符はPK戦で争われることになった。

 PK戦では、山梨学院のキャプテン、GK熊倉匠(3年)が2本セーブ。一方の帝京長岡のGK佐藤も2本を止めるが、3-1で山梨学院がPK戦を制して、11年ぶりの決勝に進出した。

 14時10分キックオフで行なわれる第2試合、矢板中央(栃木)と青森山田の勝者と優勝を賭けて1月11日に対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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