「法王であり、枢機卿」カッサーノが古巣マドリーのペレス会長の “影響力”を揶揄「残留すればバロンドール」

2021年01月09日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

イブラヒモビッチも「勝者はペレス」

古巣マドリーのペレス会長に言及したカッサーノ。 (C)Getty Images

 レアル・マドリーの巨大な力は、周知のとおりだ。かつて在籍したアントニオ・カッサーノは、フロレンティーノ・ペレス会長のクラブが、いかに特殊であるかを語った。

 イタリア紙『Corriere dello Sport』によると、クリスティアン・ヴィエリのツイッチの動画に出演したカッサーノは「オレはあそこにいたけど、世界のほかのすべてとは異なるんだ」と話している。

「今はフロレンティーノが法王であり、王様であり、枢機卿なんだよ」
 
 主将セルヒオ・ラモスの去就が取りざたされているマドリーだが、カッサーノは「彼(ペレス)が1を出すと決めたら、3を出すというほかのチームと合意しても、残るかどうかは彼が決める」と続けた。

「ルカ・モドリッチは出て行くはずだったが、残留した。そして、だれがバロンドールを受賞した?」

 バロンドールといえば、カッサーノは「カンナバーロも同じだ」と、2006年の受賞者ファビオ・カンナバーロを例に出した。ジャンルイジ・ブッフォンやジネディーヌ・ジダンのほうがふさわしかったと指摘しつつ、06年夏にカンナバーロがユベントスからマドリーに移籍した影響を示唆している。
 
「あのとき、(カンナバーロは)ユーベで良いシーズンを過ごした。だけど、ブッフォンか、ワールドカップでの頭突きがなければジダンになっていたはずだ」

 さらに、カッサーノはズラタン・イブラヒモビッチの以前の発言も引き合いに出した。

 モドリッチがバロンドールを受賞した際、マドリーからユベントスに移籍した通算5回受賞のクリスチアーノ・ロナウドは受賞を逃した。イブラヒモビッチはこのときに「勝者はペレス」と皮肉っている。

 もちろん、マドリー所属の選手ならバロンドールを受賞できるというわけではないが、カッサーノはペレス率いるクラブの影響力は大きいと考えているようだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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