「技術は断トツのレベル」久保建英を伊誌が特集! ビジャレアルで燻る19歳の課題を分析「日本代表でも表現が…」

2021年01月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「成熟しているようにも見えるが…」

マドリーから武者修行中の久保をイタリア誌が特集した。 (C)Mutsu FOTOGRAFIA

 2019年夏にレアル・マドリーからビジャレアルに期限付きで入団した久保建英。だが、智将ウナイ・エメリの率いるチームで満足に出場機会を得られず、今冬のマーケットでヘタフェに移籍することが濃厚視されている。

 さらなるステップアップが望まれていた新天地で本領を発揮できずにいる久保。だが、その特大のポテンシャルに対する周囲の評価に変わりない。現地時間1月4日、イタリアのスポーツ誌『Ultimo Uomo』は、「2021年に追うべき若手50人」と銘打った特集記事を掲載し、久保を選出した。

 2001年以降に生まれた若き才能たちにスポットライトを当てた特集で同誌は「彼は、我々が毎年のように『プロ選手に揉まれた中での難しい適応は、偉業を成し遂げるようになるまでのプロセスに過ぎない』と願っている天才のひとりだ」と久保に期待を寄せつつ、こう続けた。

「クボは夜明けの一歩手前にいる。今年こそ、彼の年になるだろうか? ただ疑いなく確かなことは、彼が非常に高いレベルの選手であることだ。おそらくマドリーに戻っても彼にチャンスは与えられることだろう」

 久保の能力を絶賛した同誌は、「本当に断トツで最高レベルにある」と卓越した技術面にフォーカスしている。

「クボの才能は計り知れないほどだ。ベースとなる技術は、本当に世界最高のレベルにある。ボールコントロールからドリブル、クロスに至るまで、左足で織りなす、すべてのプレーが素晴らしい」
 一方、ビジャレアルで燻っている久保の現状については、「成熟しているようにも見えるが、特徴を捉えるのは難しい」と課題を交えながら分析している。

「ビジャレアルでは、左右どちらのサイドで起用させるべきかを指揮官のエメリが決断を下していないように見えた。また、クボが不動のポジションを築いている日本代表でさえ、彼自身がどこで自分を最も表現できるかを明確にできていない。

 何かが足りないように見える。それは年齢のせいかもしれないし、所属チームでの依存度による影響かもしれない。いずれにしてもクボは身長など物理的な改善が見込まれない。それだけに課題克服は、適切な指導者に恵まれるか、時間が解決してくれるかもしれない」

 ヘタフェとの契約が秒読みと報じられている久保。新天地ではそのポテンシャルを十分に発揮できるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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