「タイトルを取らないとタイトルが集まってこない」ルヴァン杯制覇のFC東京・長谷川監督が語った勝利の“秘訣”

2021年01月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

ガンバ時代にも最初にとったのはリーグカップのタイトル

就任以降“勝者のメンタリティ”を植え付け続けた長谷川監督。開花の日も近いか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[ルヴァンカップ決勝]FC東京2-1柏/1月4日(月)/国立競技場

 "健太トーキョー"として初めてのタイトルを手に入れた。

 2018年から現職に就く長谷川健太監督は、「本当にたくさんのサポーターが応援に駆けつけてくれて、応援してくださった。その気持ちに応えようと選手たちも90分間ベストを尽くしてくれた。サポーターに少しでも恩返しができたと思う。このルヴァンカップが第一歩だと思っています。来シーズンさらなるタイトルを目指して戦っていきたいと思います」と試合後にその喜びを語った。

 FC東京は、昨年はJ1リーグを首位で走り続けたが、終盤に横浜F・マリノスにかわされると、最終戦での直接対決に敗れ目の前で優勝を決められるという悔しい思いをしてきた。

 長谷川監督はその昨季の敗戦が「我々にとっては悔しい経験」となり、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)での戦いが「チームをひと回り逞しくした」ことがこの日の勝負強さの源泉だと語る。
 
 柏レイソルのJリーグMVP&得点王のオルンガとクリスティアーノ、江坂任が形成する攻撃陣には「分かっていてもなかなか止められない」と試合前から警戒をしていたとおり、ACLから採用している森重真人をアンカーで起用して対抗。また交代カードとしてアダイウトンをベンチに置き、左のウイングで投入した。

 森重のアンカーとアダイウトンの左サイド起用は「(ACLから)帰ってきてからの残り2試合を有効に使うことができた」というようにリーグ戦最後の2試合で実戦で試せた点も大きかったという。

 指揮官は、「波多野の失点以外は全部ハマったと思っています。中途半端なプレーを彼がしてセットプレーから1点取られました。ただ、それ以外はみんなお互いがカバーして、相手のストロングをケアしながらも自分たちのストロングを出すというところをやってくれたと思いますし、交代メンバーを含めてしっかりチームの勝利のために、仕事をしてくれたと思っています」と決勝での戦いに手応えを感じたという。

「まずは、タイトルを取らないとタイトルが集まってこない。お金と一緒だと思っています。獲るまでは大変ですが、取ったことによって、またほかのタイトルが近寄ってくる。まずひとつ。なんでもよいから国内3大タイトルを獲得したいと思っていました。それがガンバ大阪の時にも最初に獲ったこのカップ戦のタイトルでした。ルヴァンカップをまず最初に獲れたというのは縁があるんだなと感じています」

 長谷川健太監督の下、大きな一歩を踏み出したFC東京。「来シーズンもタイトルを獲得したい」という指揮官の願いを受けて、来季もタイトルを引き寄せられるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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