「成長している証だ」新年初戦で“466日ぶりの完封”に貢献した冨安健洋を伊紙が絶賛! ボローニャ地元メディアは“最適解”を見出す

2021年01月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

CBとSBの両方でプレー

チームの久々の完封に貢献した冨安に伊メディアから賛辞が集まっている。 (C) Getty Images

 現地時間1月3日に開催されたセリエA第15節で、ボローニャはフィオレンティーナと敵地でスコアレスドローを演じた。

 前節アタランタ戦でチーム事情から右SBを務め、今季初得点を挙げた冨安は、2021年初戦でCBに復帰。試合途中にはロレンツォ・デ・シルベストリが負傷退場を余儀なくされると、後半からは右SBでプレーし、15試合連続でフル出場を果たした。

 ゴールこそ奪えなかったボローニャだが、フィオレンティーナを見事に封じた。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、アウェーでのクリーンシートは2019年9月以来、466日ぶりという。

 今シーズンでは第9節のクロトーネ戦以来、2度目のクリーンシートに貢献した冨安に対する地元メディアの評価は上々だ。伊衛星放送『Sky Sport』や『Sport Mediaset』は、及第点を上回る6.5点をつけた。

 また、寸評で「ミスなく試合を終えた。徐々に成長している証」と称賛した『Gazzetta dello Sport』や、伊紙『Corriere dello Sport』も、同じく6.5点をつけている。後者は寸評でこのように賛辞を寄せた。

「CBでも良かった。ミスはゼロで、最大の注意。肉弾戦でも、空中戦でも、ドゥシャン・ヴラホビッチとのデュエルで問題なく勝利した」

 さらにサッカー専門のウェブメディアでは、『TUTTOmercatoWEB』が6.5点で「ボローニャ守備陣でベストだった。先回りや空中戦でうまかった。決して苦しまなかった」と高評。さらに6点をつけた『Calciomercato.com』も「ずっとマンマークし、ヴラホビッチを消す任務を達成。フィオレンティーナの終盤の攻撃にも屈しなかった」と評している。

 一方、ボローニャ専門サイトの『bologna sport news』は、6点と及第点をつけたうえで、右SBでの起用がより適しているとの見解を示唆した。

「中央に戻り、すぐに大変なデュエルを担い、ヴラホビッチのフィジカルに苦しんだ。一方で、サイドではより気負わず、パーソナリティー。できるだけ早く解決すべき戦術的誤解だ」

 今後、冨安が再び右SBで起用される可能性もある。『Gazzetta dello Sport』によると、リッカルド・ビゴンSDは『Sky Sport』で、「この冬の移籍市場で守備に手を入れるつもり」と、補強に動く意向を明かした。

 同紙はトリノのニコラ・ヌクル、アタランタのボシュコ・シュタロ、ヴェローナのメルト・チェティンらを候補と報じている。仮にボローニャが新たなCBを獲得すれば、冨安の起用法に小さくない影響がありそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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