コウチーニョの長期離脱はバルサにむしろ朗報? 「約25億円の“支出減”になる」とスペイン紙報道

2021年01月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

サポーターの多くは放出を支持

バルサ復帰後の調子が上がらないまま長欠が決定したコウチーニョ。(C) Getty Images

 バルセロナのフィリッペ・コウチーニョは、2020年のラストゲームとなったラ・リーガ第16節のエイバル戦で途中出場したが、終盤に負傷した。クラブは、左ひざの外側半月板の手術で約3か月の離脱と発表している。

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 これにより、バルサは貴重な戦力を失うかわりに、一定額の支出を抑えられることになるかもしれない。

 スペイン紙『Marca』は1月1日、「コウチーニョの負傷でバルサは2000万ユーロを節約できる可能性」と、約25億円のコスト減につながるかもしれないと報じた。

 バルセロナは2018年1月、1億2000万ユーロ(約150億円)でコウチーニョをリバプールから獲得した。ただ、この取引には4000万ユーロ(約50億円)のボーナスが別に設定されている。

 記事によると、2回のチャンピオンズ・リーグ(CL)出場権獲得と25試合出場という条件を達成し、ボーナスのうち1500万ユーロ(約18億8000万円)がすでに支払われた。残るボーナスのうち、2000万ユーロ(約25億円)は出場100試合が条件。コウチーニョは現在、90試合に出場している。

 だが、Marca紙は、コウチーニョの復帰が4月末なら、ラ・リーガの6試合と(勝ち進んでいた場合の)CL準決勝以降の3試合しか残っておらず、今季中の100試合出場が達成できないと指摘した。

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 そして夏にクラブが選手を放出すれば、コウチーニョは出場100試合に達しないままクラブを去ることになる。そして、バルセロナはリバプールに2000万ユーロを支払わなくて済むというわけだ。

 もちろん、2023年までの契約を結んでいるコウチーニョが残留すれば、条件達成の可能性は高まる。だが、バルサは選手を放出すべきとの声は少なくない。

 Marca紙電子版のアンケートでは、2万人を超えるユーザーのうち、80%が夏にコウチーニョを放出し、2000万ユーロを節約すべきと回答。「ラストチャンスを与えるべき」の20%に大差をつけた。

 新型コロナウイルスによる経済的打撃もあり、財政状況が厳しいバルセロナが、コウチーニョの今後をどのように決定するか注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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