【J1採点&寸評】柏×横浜|10分で2点を奪った横浜が“難攻不落の地”日立台を攻略!

2015年04月05日 小田智史(サッカーダイジェスト)

高速ランで先制点の起点ともなった武富。

【警告】柏=エドゥアルド 横浜=中町
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】三門雄大(横浜)

【試合内容】
 試合開始直後から球際で激しい攻防が展開。柏は横浜のプレスで従来のパスワークが停滞気味となり、押し込まれる時間が続いたが、31分に武富のインターセプトから、クリスティアーノ、レアンドロのカウンターで鮮やかに先制点を奪う。
 
 前節・新潟戦の反省を活かし、最終ラインも上手くコントロールしていたが、攻勢を強めた横浜のサイド攻撃にわずかに対応が遅れ、10分間で2失点。柏はまさかの逆転負けで、昨年3月から続くホーム日立台での無敗記録がついにストップした。

【J1採点&寸評】全9カードの評価をチェック!

【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・4節

【チーム採点】
柏 5.5
ボールホルダーへのプレスが曖昧になり、これまでの試合に比べてポゼッション率が低下。サイドから一瞬の隙を突かれて2失点した。
 
横浜 6.5
中盤から素早く仕掛け、攻守の切り替えも機能。流れの中で崩して、FW陣に待望の得点が生まれるなど、チームに自信をもたらす内容だった。
 
【柏 | 採点・寸評】
 
GK
21 菅野孝憲 5.5
リーグ戦で3戦連続、公式戦では4戦連続の失点。相手に攻め込まれても動じずに上手く対処していただけに、悔しさが残る結果に。
 
DF
4 鈴木大輔 6
鋭い読みとフィジカルの強さでアデミウソンに対抗。守備ブロックも崩されていないとはいえ、SB、アンカーとの意思疎通にやや甘さが出た。
 
13 エドゥアルド 5.5
精度の高いフィードで停滞する攻撃にアクセントを加える。守備も無難にこなしていたが、失点の場面で誘き出されてクロスのスペースを与えてしまったのはマイナス評価だ。
 
22 輪湖直樹 5.5
自身初の横浜戦は、前のクリスティアーノを活かそうと普段よりも一歩引いていた印象。もう少し前に出て、連係に絡んでも良かった。
 
27 キム・チャンス 6
工藤との連係こそ多くなかったが、相手SBの裏のスペースが空いた瞬間にオーバーラップを仕掛け、ゴール前にクロスを供給した。
 
MF
7 大谷秀和 5.5
茨田に代わりアンカーへ。気の利いたポジショニングでチームのバランスを整えようとするも、激しい球際の攻防の連続には苦しんだ。
 
15 武富孝介 6.5
インターセプトからボックス・トゥ・ボックスの高速ランニングでカウンターの起点に。湘南での修業が活き、運動量の多さが光った。
 
25 小林祐介 6
今季初出場で即スタメン起用。序盤は堅さも見られたが、武富と縦関係を築きながら、徐々に持ち前のアグレッシブさが顔を覗かせた。
 
FW
9 工藤壮人 5.5
前後左右にポジションを微調整しながら、サイド攻撃を引き出そうとするもチャンスには絡めず、「今日はミスが多かった」と反省。
 
30 クリスティアーノ 5
一人よがりのドリブルが"諸刃の剣"になった格好。両チーム最多の5本のシュートを放ちながら、決め切れなかったのはいただけない。
 
11 レアンドロ 6.5
疲労蓄積から3節ぶりに出場。横浜の屈強なCBに対し、無駄に動かず要所を締めたプレーが印象的で、先制点は見事な決定力を見せた。
 
交代選手
MF
26 太田徹郎 5.5
中町の厳しいマークもあり、ギャップを突く動きは陰を潜めた。チームのギアを上げられなかったことが、その後反撃を受ける結果に。
 
DF
6 山中亮輔 -
本来のSBではなく、インサイドハーフとして途中出場。五輪予選の疲れを感じさせず、推進力で左サイドを蘇らせたが時すでに遅し。
 
監督
吉田達磨 5.5
最終ラインのコントロールとリスクマネジメントという新潟戦の課題はクリアした反面、失点を止められず、ホームで1年ぶりの敗戦。
 

次ページボランチから右SBにスライドして2ゴールを演出した三門をMOMに。

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