「今冬に帰国する可能性がある」大迫勇也がJリーグ復帰か? ブレーメン地元紙が報じる

2020年12月31日 サッカーダイジェストWeb編集部

ブレーメンの売却候補に?

日本のクラブからの関心が報じられた大迫。具体的なオファーにはまだ至っていないようだが…。(C)Getty Images

 ブンデスリーガのブレーメンに所属する日本代表FW大迫勇也が、「今冬に日本に帰る可能性がある」と地元紙『kreiszeitung』が12月30日付けで報じた。

 ブレーメン番のビョルン・ニップス記者は、「ブレーメンは新型コロナウイルスの影響で資金が必要な状況にある。そして、経済的な視点から、ミロト・ラシチャに加えて、もうひとりの選手の去就に注目が集まっている」として、大迫の名前を挙げた。

「我々の調べでは、日本人は冬に帰国する可能性がある。日本でスーパースターである大迫は、来年の夏に東京で開催されるオリンピックにオーバーエイジで参加するかもしれず、大会への影響も考慮すれば、それが(帰国の)決め手になるかもしれない。今年はパンデミックの影響で、彼が代表チームでプレーすることが非常に困難になっていた」

 そして、クラブ名を明かしていないが、「日本のクラブから関心を示されている」ことを示唆。2022年まで契約を残す大迫の移籍金は、クラブを「微弱ながら」助けるだろうとしている。

 しかし、その移籍はブレーメンにとって戦力面で歓迎すべきかどうかという点においては、「否」であると指摘した。
 
「彼のような選手がいなくなってブレーメンは大丈夫なのか? 決してそうではない。このアタッカーは今シーズンまだゴールはなく、1アシストのみ。だが彼を失えば、多くの創造性と経験値を失うことになる。昨シーズンの彼はラシチャと並ぶチーム内得点王であり、降格を救った」

 さらに、大迫が不在となるリスクについて続けている。

「現時点では、たしかに彼の能力がフルに発揮されているわけではない。だが、日本人は他の選手にはないような、遊び心のある資質を持っている。若いプレーヤーを中心に残留争いを戦い抜くのはリスクが高い。特に、ニクラス・フュルクルクとデイビー・ゼルケはケガをしやすい。大迫がいないことで、穴埋めの戦力すら失うことになる」

 最終的には大迫自身が意向が鍵となりそうだ。ニップス記者は「移籍は今冬に限らないかもしれない。日本のリーグが開幕するのは2月末なので、それまでブレーメンでプレーした後、帰国するという変則的な移動もあり得る」としている。

 大迫は2014年1月に鹿島アントラーズから、1860ミュンヘンに移籍して以来、ドイツでのプレーを続けてきた。果たして30歳になったストライカーは、7年ぶりにJリーグのピッチに戻るのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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