【選手権展望】優勝候補は?注目選手は?チームの仕上がりは?高校年代のビッグトーナメントを徹底解剖!

2020年12月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

Aブロックは大激戦区に

今季の公式戦は全勝。強豪・青森山田が今年も大本命だ。(C)SOCCER DIGEST

 いよいよ第99回全国高校サッカー選手権が12月31日から開幕する。2020年は新型コロナウイルスの影響で、初めてインターハイが中止となり、高円宮杯などの各リーグ戦も大会方式の変更や規模縮小を余儀なくされた。そんな困難を乗り越え、各地域予選を勝ち上がった48の代表校が今年もしのぎを削る。

 本稿では、今大会のトーナメント表を4つに分け、各ブロックの優勝候補や注目選手、活動が制限されるなかでも準備を進めるチームの仕上がりなどを紹介。全高校プレーヤーが憧れる大舞台で、99代チャンピオンに輝くのは――。

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【Aブロック】
 ともに鹿島内定のMF須藤直輝とMF小川優介、新潟内定FW小見洋太、福島内定MF柴圭汰とJクラブ内定4選手を擁する昌平と、徳島内定FW西野太陽とFW木原励の超強力2トップ中心に大型チームの京都橘、注目パサーのMF笹沼航紀やGK熊倉匠、CB一瀬大寿ら攻守に強力な陣容の山梨学院中心の戦いか。

 なかでも、今年の対戦で京都橘、山梨学院の2校を破っている昌平がブロック突破の最右翼。主力の怪我もあり、地区予選期間含めて状態は良くなかったものの、確実に復調してきている。多彩な攻撃は今大会随一だが、準々決勝までに京都橘やダークホース的存在の初出場校・創成館が待ち構えるブロックを勝ち抜くのは容易ではない。静岡王者の藤枝明誠や試合巧者の米子北、FWエゼトベチクの鹿島学園なども上位を見据える最激戦ブロックだ。

【Bブロック】
 履正社とともに有力候補に挙がる存在だった市立船橋は、臨時休校となった影響で2週間全体練習ができなかった。DF石田侑資を中心とした堅守が特長の今年、選手権へ向けてチームの結束力は高まったが、影響は少なくない。

 対して、履正社は湘南内定MF平岡大陽やFW神田拓海ら充実の戦力に加え、期待のMF竹腰智也がレギュラーに食い込むような勢い。下からの突き上げも力に、ブロック突破の最短距離にいる印象だ。ただし、華麗なサッカーをアップデートさせてきた前回3位・帝京長岡が、注目の初戦で勝利しても不思議ではない。関東一も組織力と個の力を兼ね備えた好チーム。とくにFW笠井佳祐、MF類家暁というフィニッシャーの存在は心強い。ともに自力のある前回16強の神戸弘陵や、同8強の仙台育英も上位をうかがう。

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