クロップが嘆く“プレミア名物”の超過密日程を「とても楽しみ」と南野拓実が言い切る理由とは?

2020年12月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

南野が明かした2021年の目標は?

リバプールで存在感を高めつつある南野は、過密日程もポジティブに捉えているようだ。 (C) Getty Images

 リバプールで奮闘を続ける日本代表FWの南野拓実は、この年末年始が正念場になりそうだ。

 3シーズン連続でクリスマスを首位で迎えたリバプールだが、毎度のことながら年末年始にかけて過密日程が控えている。現地時間12月27日にWBAと対戦した後、3日後に敵地でニューカッスル戦、その4日後にサウサンプトン戦、さらに3日後にアストン・ビラ戦(FAカップ3回戦)と2週間で4試合を消化するのだ。

 イングランドでは恒例となっているこの過酷なスケジュールを乗り切るのは、チームの総合力が問われるのは言うまでもない。そのため、これまでに出場機会が少なかった選手にもチャンスが舞い込む可能性が高い。ゆえに今月19日にプレミア初ゴールを決めて存在感を高めている南野への期待感も高まっている。

 では、イングランドで初の年越しを迎える本人は過密日程をどう捉えているのか。現地時間12月25日にリバプールの公式サイトで公開されたインタビューで、「楽しみだ」と語った。

「とても楽しみですね。週に2回も試合があるので、プレーする機会が増える。僕らは今、多くの怪我人を抱えているので、僕みたいな選手はチームのためにもっと頑張る必要がある。出場するチャンスがあれば、しっかりと準備して、成果を出していきたい」
 
 ユルゲン・クロップ監督は以前から「理解できない」と一向に解消されない過密日程に不満をこぼしているが、そうしたなかで、物事をポジティブに捉える南野の姿勢は頼もしい限りだ。

 インタビューで、「僕たちは試合に向けて最善の準備をするだけ」と強調した南野は、来る2021年の目標も口にしている。

「チームに関しては、"自分たちのサッカー"をできる限り、長くプレーすることができれば、自ずと結果もついてくると思います。個人的な目標は、試合に出場するときに、120パーセントの力を出してベストを尽くすこと。できる限り多くのタイトルを獲得したいと考えていますね」

 タイトル奪取への野望を公言した南野。21年は、頼もしさの増した日本代表の10番のブレイクに期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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