マルセイユ現地紙、長友佑都を“解雇された”OBに例える毒舌ぶり…。「足りないのはカンフーキックだけ」

2020年12月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

非難の矛先はヴィラス・ボアス監督にも

元フランス代表DFエブラに例えられた長友(右)。フランス紙らしい皮肉だが…。 (C)Getty Images

 マルセイユで苦戦している長友佑都に対する批判の声が、現地でヒートアップし続けている。

 リーグ・アンは12月23日に年内の日程を終了。ラストマッチとなった第17節のアンジェ戦で長友は左SBで先発し、74分までプレーした。1-2で敗れたこともあり、現地メディアからは厳しい評価が下った。

 特に、現地紙『La Provence』は、34歳のベテランDFのここまでのプレーぶりを「かつてのシャープで攻撃的な左サイドは見る影もない」と酷評した。

 さらには「最近のマルセイユにおける補強は外ればかりだ。特に最新のラインナップはひどい。長友はかつてのパトリス・エブラのようだ。足りないのはカンフーキックだけ」と痛烈に皮肉っている。
 
 長友が例えられた元フランス代表DFのエブラは2017年、サポーターにカラテキックを食らわせる「事件」を起こし、7か月の出場停止処分の末、クラブから契約解除された。奇しくも長友と同じ左SBでプレーしていたことから、"褒められない例"として引き合いに出されたようだ。

 だが、フランス紙の批判の的は長友だけではない。同時期に加入したミカエル・キュイザンスは「出だしはよかったが、少なくとも年内は期待外れ」、パペ・ゲイエ、レオナルド・バレルディら若手たちについては「将来のためにはいい人材と思うが、現状は厳しい」としている。

 さらに、アンドレ・ヴィラス・ボアス監督に対しても毒舌だ。

「チャンピオンズ・リーグのトラウマをリーグ・アンのおかげで忘れることができると思っていたのに、再び落ち込ませた。彼はパリ・サンジェルマン、リヨン、リールに先んじて来季CLの出場権を握ることができると考えていたようだが、年内3試合でたった勝点1しか獲得できないチームには過ぎた望みだ。ファンの怒りが蘇るには十分。選手の起用にも疑問が残る」

 年内を5位で終えたマルセイユは、年明け1月6日にモンペリエとのホーム戦からリーグ戦が再開する。長友の汚名返上の活躍に期待したいところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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