「とんでもないクリスマスプレゼント」U-20&U-17W杯中止に反町技術委員長も困惑。来年のW杯予選と東京五輪の実施は…

2020年12月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

各世代代表の当面のスケジュール変更はなし

現在も合宿を行っているU-19代表。西川潤らが候補だったU-20W杯は中止となってしまった…。写真:徳原隆元

 国際サッカー連盟(FIFA)は日本時間25日、新型コロナウイルスの影響により、2021年に開催予定だったU-20ワールドカップとU-17ワールドカップの中止を発表した。

 この決定を受けて、日本サッカー協会(JFA)は同日にオンライン上で緊急会見を行ない、反町康治技術委員長は「とんでもないクリスマスプレゼントだった」とし、現状を報告した。

 U-20W杯は来年5月からインドネシアで、U-17W杯は来年10月からペルーでそれぞれ開催される予定だった。

 反町技術委員長は「2つともなくなるというのは、世界のサッカー界にとっても良くないし、日本にとっても良くないこと。コロナウイルスというのを憎く思っている。残念です」と語る。

 U-20W杯に出場する世代であるU-19日本代表は、千葉県内で合宿中。影山雅永監督とも話をしたという反町技術委員長は、「寝耳に大洪水」、「選手の表情は、影山自身もどういう形かというのが掴めていないというのが現状です。世界大会はなくなりましたが、AFC選手権自体はまだアナウンスされていないので、まずはそれに向けてやっていきたい」と報告。各世代の当面のスケジュールに変更はなく、現在行なわれているU-19の合宿や、来年1月に予定されているU-16の合宿のスケジュールに変更はないと改めて強調した。
 
 今年の開催が延期され、来年3月3日から20日にかけてウズベキスタンで行なわれるU-19アジア選手権の中止は現在のところまだ発表されていない。

 反町技術委員長は「今朝の話なので、これからどうするのかというのはまだ描けていない」としながらも、「将来的には日本のフル代表を強くする。逆算で世界大会、アンダー世代があるわけで、そのための歩みを止めてはいけない」と力強く語った。

 懸念されるのは、来年のワールドカップ予選や東京五輪の開催だ。先行きが見通せないコロナ禍の現状に、「この二つの大会は是非やって欲しいが…」と語るに留まった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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