「浦和は別次元のクラブだった」智将ロドリゲスが徳島を離れた理由を母国紙で告白!「涙ながらに別れを…」

2020年12月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

「若返りを図りたい」と浦和の課題克服を公言

徳島で辣腕を振るってきたロドリゲスが浦和就任への想いを明かした。 (C) SOCCER DIGEST

 相当の覚悟を持っての就任だ。12月22日に来シーズンから浦和レッズで指揮を執ることが発表されたリカルド・ロドリゲスである。

 2017年に徳島ヴォルティスに就任した46歳のスペイン人監督は、堅実な手腕で、志向する攻撃的サッカーをチームに植え付けることに成功。就任4年目となった今シーズンはJ2優勝とともに、クラブ史上2度目のJ1昇格に導いた。

 J1昇格を成し遂げたことで徳島からは慰留オファーを受けた。だが、それでも浦和への就任を決めたロドリゲスは、自らの胸中を母国紙『AS』のインタビューで、次のように明かしている。

「スポーツディレクターと社長に今シーズン限りで監督を辞めることを伝えるのはとても辛かった。私が涙ながらに別れを告げたのは、彼らが全幅の信頼を寄せてくれているからだと改めて分かり、それがとても嬉しかったからだ」

 浦和監督のポストへの就任については「徳島とは家族ですが、私は新たな挑戦をする必要があった。何より浦和は日本で別次元のクラブだ。彼らから電話をもらった時、私は指導者として成長するために受け入れないといけないと感じた」と主張したロドリゲスは、新天地での"課題"も公言してもいる。

「今年の浦和はクラブの偉大さに見合ったパフォーマンスを見せられずにリーグで10位に終わった。当然、やるべきことはたくさんある。プレースタイルの立て直しと私の戦術を浸透させることは何よりも課題だ」
 
 その課題を克服するために「主力選手の大半はベテランだ。若返りを図って、活性化をさせたい」と口にしたスペイン人の智将は、こうも続けている。

「浦和はアジアチャンピオンとJリーグチャンピオンに返り咲くことを望んでいる。その目的を私も共有している。どの監督であっても、タイトル争いができるクラブを率いるのは幸せなことだ。

 しかし、現状において重要なのは、私のアイデアを実行できる選手を選ぶことだ。いつ実を結び始めるかはわからないが、そのプロセスがクラブの求めるものと一致していなければならない。日本ではプロセスが大事にされる」

 新天地でのタイトル獲得という大きな野望を口にしたロドリゲス。「ファンはチームを誇りに思い、ただサッカーを見るためにスタジアムに行くのではなく、ポジティブな感情を抱いてほしい」と語る智将は、『2022年のリーグ優勝』を掲げる浦和でどのような采配を振るうだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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