「残留? 確信はない」“歴史的大不振”のアーセナル。元イングランド代表戦士は降格も懸念「全力を尽くしてない…」

2020年12月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

1974-75シーズン以来となる低調なスタートに…

アルテタ監督が「傷ついている」と語るほど苦しいチーム状況にあるアーセナルに、プレミアリーグのレジェンドが苦言を呈した。 (C) Getty Images

 ミケル・アルテタ監督が率いるアーセナルの不振が止まらない。

 現地時間12月19日に開催されたプレミアリーグ第14節で、アーセナルはエバートンに1-2で敗れた。

 今シーズンは早くも8敗目だ。データサイト『Opta』によると、14試合での勝点14は、降格圏からわずかに4ポイント差の16位でフィニッシュした1974-75シーズン以来となる低調なスタートだ。

 当然、指揮官は責任を痛感している。英公共放送『BBC』のフラッシュインタビューに応じたアルテタは、7試合も白星から遠ざかっているアーセナルが「大きな戦い」の最中にあり、選手たちは「傷ついている」と話した。

「選手たちがまだ戦っている。これは絶対だ。ロッカールームでの反応は、彼らが信じていることを教えてくれている」
 
 しかし、暫定ながら15位のアーセナルは、降格圏とわずか4ポイント差。それだけに周囲からの風当たりは強まる一方である。元イングランド代表FWのアラン・シアラーは、アーセナルがプレミアリーグに残留できるか問われると「それほど確信できない」と厳しい見解を示した。

「明らかに酷い。クリエイティビティさがない。ハードワークも十分じゃない。自分の仕事を救おうとするのに、あの選手たちを信頼するなら、アルテタは心配すべきだ。ここまで12得点しか挙げていない彼らには選択肢がないんだ」

 さらにシアラーは、「ニコラ・ペペはボックスに入る準備ができていないよ。常にジョギングし、時には歩いていたぐらいだ。彼はもっとやらなければいけない」と苦言を呈した。

「監督のために全力を尽くしていない選手たちがいる。そういうプレーをしていて、アーセナルがゴールを決めることはできないだろう」

 昨シーズン途中に就任し、FAカップでタイトルをもたらす偉業をやってのけたアルテタ。その2シーズン目は大きな期待を寄せられながらも、不振に喘いでいるが、アーセナルはここから巻き返すことができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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