FC東京がホームで有終の美を飾る!ジョアン・オマリの決勝弾で神戸に1-0勝利

2020年12月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

両チームの主力D・オリヴェイラとイニエスタがACLの負傷で不在

最初のヘディングシュートはクロスバーに嫌われたが、85分に決勝弾を決めたジョアン・オマリ(右)。(C)SOCCER DIGEST

 Jリーグは12月19日、2020年のJ1リーグ最終節の9試合を各地で開催。味の素スタジアムで行われたFC東京とヴィッセル神戸の一戦は1-0で前者が勝利を収めた。

 今シーズン日本を代表してACLを戦った両チーム。FC東京はディエゴ・オリヴェイラが負傷離脱中、さらにレアンドロもコンディション不良でこの試合を欠場している。今季の6位以下は確定しているが、1月4日に延期されたルヴァンカップ決勝に向け弾みをつけたい。

 一方の神戸は、ACL帰国後の初戦。主将のアンドレス・イニエスタも同大会での負傷により、手術を行ない全治4か月で不在。さらに外国籍選手も既に帰国している。リーグ戦では今季の二桁順位が確定しているが、出場機会の増えている若手の成長した姿を見せシーズンを締めくくりたい。

 試合は、立ち上がりややオープンな展開で、5分にカウンターから神戸の小川慶治朗がミドルシュート。これはGK波多野豪の好セーブにあう。

 しかし、徐々にペースを握ったのはホームのFC東京だった。

 相手にボールを持たせるものの、堅い守備ブロックを築き、素早いサイド攻撃からシュートまで持ち込む回数をふやすと、28分、CK後のながれから、紺野和也が右サイドでボールを受けると、カットインから左足でクロスを供給。これを攻め残っていたジョアン・オマリにピタリと合い、強烈なヘディングシュートを放つが、クロスバーを直撃。真下に落ちたボールもゴールライン上に落ち、ノーゴールの判定となる。

 その後もボール保持率は神戸に譲るが、危険なシーンを作らせず0-0で前半を終える。
 
 すると後半開始時から長谷川健太監督が動く。紺野に代え髙萩洋次郎をトップ下に投入。東慶悟が右サイドに移り、森重真人と安部柊斗のダブルボランチに変更した。

 47分には永井謙佑とアダイウトンのパス交換から相手ゴールに迫るとDFのブロックに合いながらも放った永井のシュートが枠内に飛ぶが、GK前川黛也が長身を活かして何とか掻き出す。

 交代出場の髙萩に高い位置でボールを奪われゴール前に迫られた神戸は、流れを変えるべく両翼を変更。佐々木大樹と古橋亨梧を送り出す。68分にはその古橋がペナルティエリア手前の右サイドから意表を突いたシュートを放つが、ゴールの左角にあたり得点を奪えず。

 その後両チーム交代カードを切って勝負を決めに出る。この賭けに勝利したのはFC東京だった。

 85分に交代出場の三田啓貴が敵陣左で得たFKから左足でクロスボールを送ると、手前で永井がフリック。変化したボールをジョアン・オマリがヘディングで決め終盤に均衡を破る。これが決勝弾となり、1-0でFC東京がホームで有終の美を飾った。

 この結果、FC東京は勝点57、神戸は同36で2020年シーズンのJ1リーグを終えた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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