ベンゼマはフランス史上最高のストライカー!? “天才”ジダンが激賞する理由とは?「彼は純粋な9番じゃない」

2020年12月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

ジダンの指摘に本人は?

好調のマドリーを牽引するベンゼマをジダンが褒めちぎった。 (C) Getty Images

 現地時間12月15日のラ・リーガで、レアル・マドリーはアスレティック・ビルバオにホームで3-1と勝利した。後半序盤に追いつかれた"白い巨人"を3連勝に導いたのは、2得点を挙げたカリム・ベンゼマだ。

 74分にセットプレーの流れからクロスに頭で合わせて勝ち越し点を奪取したベンゼマは、アディショナルタイムにルカ・モドリッチのアシストからダメ押しとなる3点目をマーク。さらに前半には、後方からのボールを背中で味方にパスする巧みなプレーも披露して話題を呼んだ。

 マドリーを率いるジネディーヌ・ジダン監督も同胞の後輩を絶賛している。米スポーツチャンネル『ESPN』によると、試合後の会見で「彼はベストだ」と、ジダンはベンゼマに大きな賛辞を寄せた。

「今日は本当に良い試合というわけではなかったが、彼はまた2ゴールを決めた。いつも彼は出てくる。それは偉大な選手がすることだ」

 さらに、ベンゼマがフランスサッカー史を彩ってきたレイモン・コパやミシェル・プラティニ、ジャン=ピエール・パパン、ティエリ・アンリらレジェンドたちを上回るか問われると、ジダンは「私はそうだと思う」と答えている。

「彼が今やっていることがそれを示している。彼は長きにわたってマドリーでプレーしてきた。500試合以上だ。彼の得点、勝ち取ったトロフィーの数、やってきたこと、それらが物語っている。私にとって、彼はベスト。それは明白だ」
 
 自身も「フランス史上最高」と呼ばれるジダンだが、「彼はゴールだけを考える純粋な9番じゃない」と続けている。

「だから大好きなんだ。彼の頭にあるのは、ゴールだけじゃない。つなぎや味方へのパス。私はそこが好きなんだ。彼には両方があるんだよ」

 一方のベンゼマ本人は背中パスについて「なんと言えばいいのかな。僕はサッカーをそう見ているんだ」と話している。

「必要なら、やる。日頃から練習しているとは言わないけど、ボールがああやって来たら、何かしなければいけない」

 ジダンの言う"フランス史上最高"のストライカーの活躍により、一時の危機を脱し、公式戦4連勝と波に乗るマドリーは、20日の次戦で乾貴士と武藤嘉紀が所属するエイバルと対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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