「また失望させた」ジャカ、のど輪でまさかの一発退場。元フランス代表DFは痛烈批判!「アーセナル・ファンもウンザリだ」

2020年12月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「アンリはジャカのキャプテンを見ていられないと言った」

ついカッとなり、ウェストウッドの首を絞めたジャカの退場劇は物議を醸している。 (C) Getty Images

 ノースロンドンの雄が苦境に立たされている。

 現地時間12月13日に行なわれたプレミアリーグ第12節で、本拠地エミレーツにバーンリーを迎えたアーセナルは0-1と敗れた。立ち上がりから主導権を握りながらも決定機を活かせずにいると、73分にピエール=エメリク・オーバメヤンがオウンゴールを献上してしまった。

 痛恨の黒星を喫したアーセナルはこれでホームゲーム4連敗。1959年以来となる屈辱の結果となった。

 小さくない敗因となったのが、グラニト・ジャカだ。スコアレスで迎えた59分に相手MFドワイト・マクニールと交錯した際に、抗議に来たアシュリー・ウェストウッドに激昂。のど輪を見舞って一発退場を命じられたのである。

 このジャカ蛮行に、指揮官のミケル・アルテタも「容認できないことだし、彼は一線を超えてしまった」と嘆いている。

 周囲からの風当たりが強まるのも無理はない。英衛星放送『Sky Sports』で解説を務めていた元フランス代表DFのパトリス・エブラは、「ジャカに関することなら、ある簡単なエピソードを教えてあげよう」とアーセナルのレジェンドとの会話を披露した。
 
「ある日、僕はアーセナルの試合を見るためにティエリ・アンリに家に招かれた。そしてテレビをつけると、最初に映ったのが、アーセナルのキャプテンをしていたジャカの姿だったんだ。アンリはすぐにテレビを消したよ。僕が『何があったんだ?』と言ったら、『ジャカが、俺のチームでキャプテンになっているのは見ていられない』と答えたんだ。結局、僕らは試合を見なかったよ」

 誰もが認めるアーセナル・レジェンドとのエピソードを紹介し、ジャカを皮肉ったエブラは、「また彼がチームを失望させたんだ」と続けている。

「アンリとの話は、このクラブのレジェンドがジャカをどう思っているかを物語っているよね。そして、今日、また彼がチームを失望させた。これが初めてではないよ。2年前、僕は『アーセナルは赤ちゃんみたいだ』と言ったのを覚えている。

 その後、彼が出てきて『パトリス・エブラか。彼が僕らのことを話すのは初めてじゃないね』と言ったんだ。そして次の試合で、彼は途中交代の際にシャツを脱ぎ捨てた。もういい加減にファンもジャカにはウンザリしていると思うよ」

 またしても失望を買ってしまったジャカ。汚れ役も厭わない献身的なプレーは評価されているとはいえ、ファンや指揮官からの信頼を大きく裏切ってしまった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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