【鹿島】2ゴールも上田綺世は「個人的にはミスの目立つ試合」と反省の弁。大台二桁得点には「まだ少ない」

2020年12月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ファンのパス、それが全てだった」

2ゴールでチームを勝利に導いた上田。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1リーグ32節]鹿島2-0清水/12月12日(土)/カシマ

 鹿島アントラーズは12日、ホームで清水エスパルスと対戦し、2-0で勝利を掴んだ。勝利に導いたのは成長著しい22歳だ。

 均衡を崩したのは開始4分。CKの流れからエヴェラウドがシュートを放ちゴール前こぼれたところを、上田綺世が押し込み、幸先よく先制に成功する。

 勢いづいた上田はさらに12分にも追加点。ファン・アラーノのスルーパスに反応しGKと1対1になると、冷静に相手守護神をかわしゴールに流し込んだ。上田はこれで今季10点目となり、二桁の大台に。直近4戦では5発という暴れっぷりだ。

 その後ハットトリックのチャンスもありながら、実現には至らなかったが、チームは快勝。3位以上に与えられるアジア・チャンピオンズリーグの出場権獲得へ、貴重な勝点3を獲得した。
 
 試合終了からほどなくして、勝利の立役者はフラッシュインタビューに姿を見せると、「個人的にはミスの目立つ試合だったと思うし、課題の多く残るゲームだったかなと思う」と、息も絶え絶えにまず口にしたのは反省の弁。2ゴールを奪いながらも決して満足することなく、より高みを目指すなかで、熱い想いを覗かせた。

 そして2点目の場面については、「キーパーが出てきたので色んな選択肢もあったが、スペースもあったので、キーパーをかわすという選択を取ったのは正解だったかなと思う」と回想。そのうえで「ディフェンスラインの間に通してくれたファンのパス、それが全てだった」とアシストのJ・アラーノへ感謝を伝えた。

 また、二桁得点に対しては「手応えは分からない」としながらも、「チームが勝つためにプレーしているし、そのためのゴールだと思えばまだ少ないと思う」と謙虚に言及した。

 今季残るは1ゲーム。きっちり勝利で締めるために、絶好調男に大きな期待が寄せられる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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