「イニエスタが歴史を作った」神戸のACL快進撃にスペインメディアも注目!「彼の“見習い”の古橋が…」

2020年12月11日 サッカーダイジェスト編集部

「怪我を悪化させたのは明らかだ」

途中出場したイニエスタの活躍もあり、激闘を制した神戸。(C)Getty Images

 12月10日、ヴィッセル神戸はアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の準々決勝で水原三星(韓国)と対戦。PK戦に持ち込まれる激闘を制し、準決勝に進出した。

 決勝トーナメント1回戦の上海上港戦で右足を痛めたアンドレス・イニエスタがベンチスタートとなったこの試合で、神戸は7分に先制を許したものの、34分に西大伍がペナルティエリア手前で倒されたファウルで敵DFのキム・テファンがレッドカード。さらに、これで得たFKを古橋亨梧が壁の下を通して見事にネットを揺らし、同点ゴールを奪う。

 その後は数的有利となったものの、決め手を欠き、延長戦でも決着がつかず、PK戦に突入。神戸は113分から出場したイニエスタが1本目を決めると、6人連続で成功。相手の7人目が外し、最後は藤本憲明が成功させ、7-6で凱歌をあげた。

 怪我を押して強行出場し、初出場の神戸をベスト4に導いたイニエスタを母国スペインのメディアも称賛している。

 全国紙の『MARCA』は「イニエスタは歴史を作り続けている」とし、こう続けた。

「2010年のワールドカップのヒーローは、2020年1月1日に(ダビド・)ビジャの最後の試合で初めての天皇杯を勝ち取り、スーパーカップ制覇にも導いた。そしていま、ACLで準決勝にコマを進めた。4つのUEFAチャンピオンズ・リーグのタイトルを持つ男が、アジア王座まであと2つに迫った」

【動画】古橋の鮮やかなFK弾&イニエスタ渾身のPKはこちら
 そして、「状態が悪かった」元スペイン代表MFが、PKを蹴った場面については、「イニエスタがヴィッセル神戸で最初のPKを決めたが、怪我を悪化させたのは明らかだった。すぐに明らかな痛みがあり、太ももをつかんだ」と満身創痍な様子を伝えている。

 また古橋のゴールシーンについては「イニエスタの"見習い"であるフルハシが壁の下を通して1-1とした」と綴り、8番とともに神戸の奮闘を紹介している。

 スペインのメディアも注目しているヴィッセルの快進撃。キャプテンの怪我の状態が気掛かりだが、13日に行なわれる準決勝で同じく韓国勢の蔚山現代を破り、ファイナルに勝ち進めるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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