まさに難攻不落! リバプールがホーム無敗記録を「65」に更新。“元同僚CB”のミスで難敵を退ける

2020年12月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

故障明けのアレクサンダー=アーノルドも復帰させる余裕の試合に

主将ヘンダーソン(14番)からのロングボールが起点となって生まれたビッグチャンスをモノにし、満足げな表情を浮かべるサラー。 (C) Getty Images

 現地時間12月6日に開催されたプレミアリーグ第11節で、南野拓実が所属するリバプールは、本拠地アンフィールドでウォルバーハンプトンと対戦した。

 ロックダウンによる中断があって以来、9か月ぶりに観客を動員して行なわれた一戦。先発を変更したリバプールは、4日前のアヤックス戦で活躍したジョーンズ、N・ウィリアムズ、ケレハーの3人の若手を引き続き抜擢。さらにジョッタを温存し、フィルミーノを先発で起用。注目された南野拓実はベンチスタートとなった。

 立ち上がりから素早いトランジションを見せる両軍の一進一退の攻防が続く。そのなかでファーストチャンスを得たのはアウェーチームだ。17分、10番ポデンセが巧みなループシュートで相手ゴールを脅かしたが、これはリバプールのGKケレハーの必死のセーブに阻まれた。

 これがプレミアデビュー戦となる若手GKの好守で難を逃れたリバプールはワンチャンスを掴む。23分、ヘンダーソンが敵エリア内にロングパスを供給。これを元リバプールの相手CBコーディがボール処理を誤った隙を見逃さなかったサラーがボールを奪取し、最後は倒れ込みながらシュートをねじ込んだ。

 先手を取って勢いに乗ったホームチームは、相手の速攻に対応しながら危なげなく時間を消化。前半終了間際にはマネの自陣エリア内での際どいプレーにPKのジャッジが下されるピンチを迎えたが、VAR判定の末に、倒れたコーディのシミュレーションへと覆って事なきを得た。

 1点とホームチームがリードして迎えた後半も立ち上がりは一進一退の様相を呈する。互いにチャンスを作り出せない時間が続いたなかで、次点を奪ったのはリバプールだった。

 58分、自陣から速攻を仕掛けたヘンダーソンが前線へ絶妙なミドルパスを供給。これをフリーで受けたヴァイナルダムが少し持ち出してから右足一閃。狙いすましたシュートをゴール右上隅に決めた。

 再び主将のパスを起点に得点をもぎ取ったリバプールは、67分にCKの流れからマティプが打点の高い強烈なヘディングシュートを叩き込んで3点差とし、追い上げるウルブスを突き放す。

 相手の戦意を削ぐゴールを奪ったことで心理的にも余裕の生まれたリバプールは、68分に1か月ぶりの復帰となるアレクサンダー=アーノルドを投入。その後も落ち着いたパフォーマンスを披露し続けると、77分にエリア内でマネともつれた相手SBセメドのオウンゴールで4点目を記録し、趨勢を定めた。

 およそ9か月ぶりに観客を迎えたホームゲームで難敵を4-0と一蹴したリバプール。プレミアリーグでの本拠地無敗記録が「65」に伸びたアンフィールドでは、久々にサポーターたちによる「You'll Never Walk Alone」の合唱が鳴り響いた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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