名古屋が暫定2位に浮上!相馬勇紀のゴールで1-0と難敵柏を敵地で撃破

2020年12月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

両チームのボールハンターが活躍

オルンガら強力な柏攻撃陣を封じた名古屋の中谷。塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)

 J1リーグは12月5日、各地で第31節の4試合を開催。三協フロンテア柏スタジアムで行われた柏レイソルと名古屋グランパスの一戦は1-0で後者が勝利を収めた。

 勝点47で8位につける柏は、コロナ禍の影響もあって、この日を入れて残り5試合、数字上ACL出場権が与えられる3位フィニッシュの可能性も残している。チームも2連勝中でオルンガ&クリスティアーノの連続アベック弾もあり調子を上げてきている。勢いに乗るチームは3-4-2-1のシステムで直近の試合からスタメンの変更はなし。

 対する名古屋は勝点56でACL圏内の3位。天皇杯出場権を獲得できる2位に浮上するためにも負けられない一戦となる。直近の試合で採用している4-4-2で、、ガブリエル・シャビエルと阿部浩之の2トップを採用。スタメン変更は前田直輝に代え相馬勇紀が入った。

 試合は、強度の高い守備から素早い攻撃を志す両チームがお互いの持ち味を発揮。柏は、15分にオルンガが右足で強烈なシュートを放つ。さらに、瀬川祐輔や三原雅俊のボール奪取から一気に相手ゴールまで迫るが、得点ならず。

 一方の名古屋も32分に、G・シャビエルの突破からCKを獲得し、そのCKからのこぼれ球にも強烈なミドルシュートを放つが、こちらも得点ならず。

 中盤の両チームのボールハンターたちが、豊富な運動量でピッチ上いたるところに顔を出し、お互いにピンチの芽を摘む引き締まった展開が続いた。
 
 しかし51分、ホームの柏に一瞬のミスが生まれる。

 右サイドからのクロスボールの処理をスリッピーな芝に戸惑ったのか、DFがブラインドになっていたのか、GKキム・スンギュのセーブが中途半端になる。これがペナルティエリア内に詰めていた相馬の目の前にこぼれ、無人のゴールに押し込まれ1点を先制される。

 逆転を目指す柏は、65分に高橋峻希、69分に神谷優太と呉屋大翔、77分に仲間隼斗、小林祐介と交代カードを次々と切って反撃を試みるが、直近7試合中5試合で完封している名古屋のチーム全体での組織的な守備に阻まれ得点ならず。

 アディショナルタイムに得たFKから山下のヘディングがゴールを割ったかに思われたが、オフサイド判定で得点ならず。1-0でタイムアップし、名古屋が勝利をつかんだ。

 この結果、柏は勝点47と変わらず、名古屋は同59として、翌日試合が行なわれるガンバ大阪を得失点差でかわし暫定ながら2位に浮上した。

 次戦、柏は中3日でホームでの第27節・大分トリニータ戦、名古屋は12月12日に、パロマ瑞穂スタジアムで横浜FCと激突する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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