守護神までも離脱。苦境のリバプールを“生え抜きコンビ”が救う! アヤックスに辛勝で16強進出【CL】

2020年12月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

守護神の「代役」もファインセーブを連発!

N・ウィリアムズ(左)のクロスに合わせて先制ゴールを決めたジョーンズ(右)。この生え抜きコンビの活躍でリバプールは、16強入りを決めた。 (C) Getty Images

 現地時間12月1日に開催されたチャンピオンズ・リーグ(CL)のグループステージ第5節(D組)で、南野拓実が所属する首位リバプールは、本拠地アンフィールドで2位アヤックスを迎え撃った。

 アタランタと対戦した前節に0-2と敗戦したリバプール。自力でのグループ突破を懸けた今節だったが、試合直前に守護神アリソンがハムストリングを痛めて離脱。控えGKのケレハーを起用せざるを得ないアクシデントに見舞われたなかでキックオフを迎えた。

 アリソン以外にも複数の怪我人を抱え、主力の欠場が目立っているリバプールだが、立ち上がりからアグレッシブにアヤックスを攻める。6分にはジョーンズが惜しくもポストに直撃する惜しいミドルシュートを放った。

 かたやアヤックスも素早いビルドアップから経験の浅い相手の右SB、N・ウィリアムズのいるサイドを執拗に攻め、徐々に主導権を握る。20分には、左サイドからのクロスに合わせたクラーセンが強烈なヘディングシュートを見舞ったが、惜しくも相手GKケレハーの好守に阻まれた。

 アヤックスの攻勢が続いた31分にもマズラウィのミドルシュートを横っ飛びで食い止めたケレハーのファインセーブに救われたリバプール。何とか反撃に出たいところだったが、フィルミーノを温存した影響から前線でタメが作れずに拙攻が悪目立ちする状況が続いた。

 スコアレスで折り返した後半もリバプールは満足にボールを繋げずに守勢に回る。50分には、FKの流れから再びN・ウィリアムズのいる右サイドを突破され、枠は捉えられなかったものの、クラーセンのヘディングシュートでゴールを脅かされてしまう。
 
 反撃の糸口が見いだせないリバプールだったが、再三に渡って相手の攻撃に晒されてきた若手SBが魅せる。58分、右サイドを攻め上がったN・ウィリアムズがファーサイドへクロス。これを相手GKオナナが処理し損ねると、走り込んでいたジョーンズがねじ込んだ。

 相手守護神の判断ミスはあったものの、生え抜きコンビの連係から先手を取ったリバプール。一方、攻勢に出ながらリードを奪われたアヤックスは、なおも相手の右サイドを攻め続けたが、フィニッシュの精度を欠き、得点には至らない。

 なんとか追いつきたいアヤックスだったが、徐々に疲労の色が見え始め、攻撃もトーンダウン。68分にフィルミーノを投入して前線でタメを作れるようになったリバプールにボールを支配され、時間を浪費していった。

 その後、丁寧にボールを繋いだリバプールは、アヤックスのプレッシングをかわして、時間を巧みに消化。87分には相手FWフンテラールのヘディングシュートを"代役GK"ケヘラーが三度食い止め、結局、虎の子の一点を守り抜いた。

 1-0での勝利を飾ったリバプールはグループ首位を確定。4年連続での決勝トーナメント進出を決めた。なお、注目された南野拓実はベンチ入りこそしたものの、出場機会は与えられなかった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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