「ザザに震えさせられた…」前半で交代の吉田麻也に伊メディアで評価は二分! “4点”という酷評も――

2020年12月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

戦術的な交代も伊メディアの評価は二分

ハーフタイムに交代を命じられた吉田に対する現地の評価は分かれている。 (C) Getty Images

 日本代表DFの吉田麻也が所属するサンプドリアは、現地時間11月30日に行なわれたセリエA第9節でトリノと対戦し、敵地で2-2と引き分けた。

 試合開始早々の6分に、ビデオアシスタントレフェリーの介入によるゴール取り消しで事なきを得たものの、25分にアンドレア・ベロッティにネットを揺らされていたサンプドリアは、1点ビハインドを背負って前半を終える。すると、クラウディオ・ラニエリ監督は、後半から4人を代える大胆な策を講じる。

 これが功を奏し、サンプドリアはアントニオ・カンドレーバとファビオ・クアリアレッラのゴールで一時逆転。しかし、77分に再び失点して、リーグ戦で4試合ぶり、公式戦5試合ぶりの白星を逃した。

 戦術的な意味合いが強かったものの、前半でベンチに下げられた吉田について、イタリア衛星放送『Sky Sport』や『Sport Mediaset』は、「5.5」と及第点を下回る採点をつけた。そして、同じく「5.5」の評価を下した『TUTTOmercatoWEB』は、「シモーネ・ザザとの勝負に奮闘、デュエルは頻繁に勝ったが、トリノ中盤に飛び込むスペースも空けた」と、長短あったと評価している。

 一方で及第点の「6」を与えたのが、『calciomercato.com』だ。同メディアは「ベロッティに対する守備陣のチームメートたちと違い、ヨシダはかなりうまくザザを抑えた。可能なときはアレックス・フェラーリが空けた穴をふさいだ」と、日本代表主将を称賛した。
 
 ただ、贔屓メディアからより厳しい評価も下されている。サンプドリア専門サイト『samp news24』は「4」とし、「16分に左からのクロスでザザを先んじられず震えさせられたが、幸いにもゴールに影響はしなかった」と酷評した。

 さらに同メディアは「逆に18分はうまくスアリオ・メイテのスルーパスを止めた」と、抜ければ決定機という場面を阻んだことを評価しながらも、「だが、彼の日ではなく、ハーフタイムに交代」と伝えた。

 勝点11で11位につけてはいるものの、11月から白星がないサンプドリア。次節は12月6日に好調の首位ミランをホームに迎えるが、はたして、久々の勝利を掴めるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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