遠藤航を発掘し、レバンドフスキらを見出した敏腕スカウトが「キャリア最大の発見」と語った日本人選手は?

2020年12月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

“ダイアモンド・アイ”と呼ばれるミスリンタートSD

シュツットガルトの躍進を裏で支えているミスリンタートSD。(C)Getty Images

 今シーズン、2年ぶりに1部に復帰したシュツットガルトは、9試合を終えてリーグ10位。昇格組ながら上位進出の可能性を秘めたチームとして、ドイツでも注目を集めている。

 クラブのスポーツディレクターを務めるのがスベン・ミスリンタートだ。かつて、アーセナル、ドルトムントでもスカウティングを担当した48歳は、2019年に同職に就任。日本代表MFの遠藤航をシント=トロイデンから引き入れたほか、現在チーム内得点王のニコラス・ゴンサレス、ボルナ・ソサと、チームの主軸となる選手をスカッドに加え、快進撃を続けるチームの陰の功労者とされている。

 先日、ミスリーンタートSDはドイツのテレビ番組『SWR Sport BW』に出演。"ダイアモンド・アイ"と呼ばれる、高いスカウト能力の持ち主として知られ、これまでロベルト・レバンドフスキ、ピエール=エメリク・オーバメヤン、ウスマンヌ・デンベレの移籍に携わってきたキャリアを振り返った。

 そのなかで、番組中にアナウンサーから「これまで最も重要だった発見は誰?」と問われると、「シンジ・カガワ」と答えたという。
 
「ヨーロッパでは見慣れないチームから格安で購入した彼が、ドイツで違いを生んでくれた。あれは彼にとっても、私にとっても重要で必要な瞬間だった」

 香川は2010年夏にセレッソ大阪からドルトムントにわたり、2度のリーグ優勝などに貢献したのち、マンチェスター・ユナイテッドへ移籍。クラブに多額の移籍金をもたらした。

 そんな同SDがふたりめに獲得した日本人プレーヤーが、遠藤航だ。「中盤のボディーガード」と称賛された遠藤は先日、シュツットガルトとの契約を2024年6月まで延長したと発表された。

「ドルトムントやアーセナル時代に、彼と契約することを真剣に検討していた。中盤の中心になっている。彼との契約は絶対に成し遂げなければならないことで、コロナ禍で財政面が厳しい中、チームも優先すべき事項として助けてくれた」

 この先、香川や遠藤を見出したミスリンタートSDのお眼鏡にかなう日本人プレーヤーは現われるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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