札幌と広島はドロー決着。「安い失点をしてしまった」と2点のリードを追いつかれた“ミシャ”監督も嘆く

2020年11月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

2006年から11年まで広島で指揮を執った“ミシャ”監督

広島の追い上げを凌ぎ、同点で終われた点は評価しているというペトロヴィッチ監督。(C)SOCCER DIGEST

 J1リーグは11月28日、各地で第30節の2試合が開催。エディオンスタジアム広島で行なわれたサンフレッチェ広島と北海道コンサドーレ札幌の一戦は、2-2の引き分けで終わった。

 J1リーグは前節・ガンバ大阪戦で勝利した川崎フロンターレの優勝が決定した一方、来季に向けて、またホーム広島にとっては数字上わずかに残されたACL出場権が与えられる3位フィニッシュにむけ、少しでも上の順位で終えたいところ。

 試合は、両チーム3-4-2-1のシステムを採用するミラーゲームとなった。

 立ち上がりから広島、札幌ともにハイプレスから素早いサイド攻撃というストロングポイントが発揮される展開のなか、先手を奪ったのはアウェー札幌だった。

 42分にペナルティエリア手前中央の絶好の位置で得たFKを福森晃斗が試合後に「距離も近かったですし、相手選手の上背もあったのですが、壁をこえればシュートも入ると思っていた」と語る直接FKを決め先制。さらに53分、「スカウティングの結果」という福森がキッカーを務めた左CKから宮澤裕樹がヘディングシュートを決め、2-0と札幌がリードを広げる。
 
 しかしホームの広島も反撃。

 失点直後の54分、佐々木翔から浅野雄也と繋がり左サイドを攻略すると、最後は中央に走り込んだレアンドロ・ペレイラが冷静にゴールへ流し込み、1点を返す。さらに58分。鋭いプレッシャーから高い位置でボールを奪うと、交代出場のドウグラス・ヴィエイラが川辺駿からのグラウンダーのスルーパスに反応し、ダイレクトでシュート。ゴール右隅に同点弾を決め2-2の振り出しに戻す。

 その後も両チーム強度の高いプレーを続けるが、スコアは動かず、2-2で試合終了を迎えた。

 試合後のフラッシュインタビューで2006年から11年まで広島で指揮を執った札幌のペトロヴィッチ監督は「試合を通して、札幌はゲームをコントロール出来ていたと思います」と振りかえる一方、「安い失点をしてしまった」とわずかな時間に2失点し、ゲームを振り出しに戻された事を嘆いた。

 続けて、「同点にされてからは冷静に対処できて、再びゲームをコントロールできたところは評価したい。しかし、さらに上を目指す為には、チームとして成熟していかないといけない」と呼びかけた。

 勝点1の痛み分けとなった両チーム。暫定ながら広島は同48で7位。札幌は同35で13位となっている。

 次戦、広島は現在ACL参加中のFC東京と12月12日に第31節が予定、札幌は12月5日にセレッソ大阪と第31節を戦う。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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