「国際的な連盟に言い返せ!」クロップの放送局批判に元プレミアクラブオーナーが異論!「好き勝手に生きられない」

2020年11月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

「怪我は世界の状況の副産物だ」

過密日程が負傷者続出の現状の招いていると訴えたクロップの意見に、元プレミアクラブのオーナーがかみついた。 (C) Getty Images

 リバプールのユルゲン・クロップ監督は先日、過密日程のなかで、負傷者が相次いでいる問題で、試合スケジュールに影響を及ぼした放送局を批判した。以前から不満を漏らしてきた熱血漢は、自軍以外の選手にも影響しているとしつつ、「あなたたちが気にしないのは分かっている」と皮肉った。

 これに反論したのが、クリスタル・パレス元オーナーのサイモン・ジョーダン氏だ。英スポーツ専門ラジオ局『talkSPORT』で、「ひとつ変わっていないのは、サッカー界から経済的にひとつも譲歩がないことだ」と、恩恵を受けていることを忘れてはいけないと主張した。

「ゲームからあらゆるお金を受ける選手、監督、すべての人たちが譲歩すれば、サッカー界は『ノー、ノー、ノーだ。申し訳ない。ただ、我々の金は返す』と放送局を押し返せる。『悪いが12時半キックオフにはできない。クロップが怒っているし、余裕がない』とね。放送局からのあらゆる金が選手や監督に渡っていて、その放送局に『悪いが君たちが大金を払ったその主要な時間は無理だ』とは言えない」

 負傷の増加との関係を問われたジョーダンは、「だがそれは、我々が生きる世界の状況の副産物だ」と述べている。
 
「世界は完璧じゃない。みんな好き勝手に生活はできない。状況は全員にとって不幸だ。大半の人が生活において様々な理由で経験していることを経験している多くの高給取りの選手たちから、いかに不幸かだなんて最後まで聞きたくない」

 そして、ジョーダンは「議論は分かるが、大勢も受け入れるべき。ケガはある、消耗させられる、と。全員にとって同じだ」とも続けている。

「OKだ。ユルゲン、国際的な連盟にやり返してみろ。彼らに、あなたの選手たちを出さないと言え。放送局に対して言うのではなく、ね。私だって、一部の放送の仕方や運営を同じように軽蔑している。だが、金を払っているのは彼らだ。私はクロップに賛成しない」

 ケガが増えても仕方がないとも受け止められる発言だけに、ジョーダンの意見は波紋を広げそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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