マンUのB・フェルナンデス、ハット目前でPKを譲った理由を明かす!「大事なのはキッカーじゃない」

2020年11月25日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

ハットトリック達成まであと1点という場面で…

PKを決めたラッシュフォード(10番)はすぐにB・フェルナンデスに寄って行き、ハグをかわした。(C)Getty Images

 現地時間11月24日に行われたチャンピオンズ・リーグ(CL)、グループステージ第4節で、マンチェスター・ユナイテッドはホームでイスタンブール・バシャクシェヒルに4-1と快勝した。

 前半7分と19分にブルーノ・フェルナンデスのゴールで2点を先行したユナイテッドは、33分にマーカス・ラッシュフォードがファウルを受けてPKを獲得。ハットトリックが懸かった場面で、フェルナンデスはキッカーをラッシュフォードに譲った。

 ラッシュフォードは落ち着いてPKを決め、リードを3点に広げて迎えた後半、フェルナンデスは59分にベンチに下がった。ハットトリックは達成ならずとなった。その後、ユナイテッドは1点を返されたが、アディショナルタイムに再び3点差として試合終了の笛を聞いている。

 英衛星放送『Sky Sports』によると、フェルナンデスは試合後に「もちろん、誰だってハットトリックを望むが、リーグ戦の試合後に次は彼だと言ってあったんだ」と明かした。

「それを覚えていたのと、それに彼はCLの得点ランクで上位にいる(4試合5得点、2位タイ)。自信を深めるのに、彼にとって大事だろうと思ったんだ」

 さらに、フェルナンデスは現地局『BT Sport』のインタビューで、「でも大事なのはキッカーではなく、得点することがもっとも大切だ」ともつけ加えている。
 一方、オレ・グンナー・スールシャール監督は「ブルーノはとても自信があり、マーカスも非常に優れたPKキッカーだ」と、選手同士がキッカーの責任を分かち合うことは問題ないと述べた。

「ブルーノがマーカスに譲りたいと望むなら、それでいい。選手たちは持ち回りにできる」

 会見でフェルナンデスの行動に驚いたか問われると、スールシャールは「本当に驚かなかった」と答えている。

「彼はリスクを負い、チャンスをつくり、ゴールを決めるのが好きだ。彼は勝者であり、チームの勝利を望む。チームがうまくやることを望むんだ。今日の試合も、彼がPKを蹴るだけ以上のことができると示していると思う」

 前回の対戦でイスタンブール・バシャクシェヒルに敗れ、大きな批判を浴びたユナイテッドだが、以降は公式戦で3連勝を飾った。今後は、フェルナンデスらを中心に、チームはこの状態を継続していくことが重要な課題となるだろう。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

【動画】ブルーノの2発&PKをラッシュフォードに譲ったシーンはこちら!

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