「許可したのは誰だ?」イブラヒモビッチが人気ゲームの肖像権を巡って怒り爆発!「調査すべき」とベイルも参戦

2020年11月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

「FIFProとは何だ?」

人気サッカーゲームに苦言を呈したイブラヒモビッチ(左)とベイル。(C) Getty Images

 現地時間11月23日、ACミラン所属のズラタン・イブラヒモビッチがツイッターを更新。自身も登場する人気ゲームに苦言を呈している。

 今シーズンのセリエA6試合で10ゴールを奪って得点ランクトップに立ち、チームを首位に導くなど圧巻の輝きを放つ39歳のイブラヒモビッチ。今回、問題提起したのは、『EA SPORTS』が発売しているサッカーゲーム「FIFA21」だ。

 世界中で大ヒットを飛ばすFIFAシリーズの最新作で、忠実に再現された実在のプロサッカー選手が多数登場し、人気を博しているこのゲームだが、その肖像権に関して、次のように不快感を露わにしている。

「EA SPORTSに俺の名前と顔の使用を許可したのは誰だ? FIFPro(国際プロサッカー選手会)か? FIFProのメンバーになった覚えはないし、もう俺がそうなのだとしたら、正しい知識がないまま、いくつかの奇妙な操作によってそこに入れられている。そして確かなのは、FIFA(国際サッカー連盟)やFIFProに俺を使って金稼ぎする許可など決して出していないということだ。誰かが俺の名前と顔で利益を上げている。調査するときが来た」

 この投稿には、今季からトッテナムに復帰したガレス・ベイルも賛同。自身のツイッターで「興味深い。FIFProとは何だ?」とコメントし、ハッシュタグをつけ「#TimeToInvestigate(調査すべき)」と、やはり呼び掛けている。
 
 一方で、英衛星放送『Sky Sports』は対立するEA SPORTS側のコメントを伝えている。

「『FIFA』は世界をリードするサッカーゲームであり、年々本物の体験を創造するために、我々は多数のリーグ、チーム、個々の選手と協力して、ゲームに包括すべく選手の肖像権を確保している。その1つが、プロサッカー選手の世界的な代表であるFIFProとの長年の関係であり、多くのライセンサーと提携し、選手やその組合に利益をもたらす取引を交渉している」

 これに対し、イブラヒモビッチの代理人を務めるミーノ・ライオラ氏は、自身のツイッターで、「何度もEA SPORTS側に言っているが、FIFProとACミランには選手個人の権利はない」と真っ向から対立する主張をしている。

 なお『Sky Sports』はFIFProにもコメントを求めて連絡しているという。世界中に人気のゲームだけに、ユーザーはこの騒動の行方が気になるところだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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