【横浜】“自分たちのサッカー”に絶対の自信あり。まずは再開初戦で本領発揮といきたい

2020年11月25日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「F・マリノスのサッカーをすることが一番重要」(扇原)

再開初戦に向けて準備は万端。アジアの舞台でも自慢のアタッキング・フットボールで勝利を手繰り寄せる。(C)Y.F.M.

 ACLの再開初戦で、Jリーグのディフェンディングチャンピオンである横浜は11月25日に上海上港と対戦する。横浜と同じく、グループステージの最初の2試合で連勝を飾っている難敵は多くのタレントを擁し、Jリーグでもプレー経験のある元ブラジル代表のフッキもそのひとりであり、細心の注意が必要なFWだろう。

 東京Vにも所属したことがあり、同クラブの下部組織出身の畠中槙之輔にとってフッキは「それこそ小さい頃に間近で見ていた選手」だ。「日本にいた時はレベルが違った。今も間違いなく、上海上港ではレベルの違ったプレーをしてくると思う」と警戒を強めると同時に、「全力でぶつかって戦いたい。ワクワクしています」と頼もしいコメントも。

 フッキ対策について訊けば、「強力な選手ですが、彼だけの対策は正直ないです。チームとして組織的に守るという共通認識があるので、そこをしっかりやれれば」と応じる。

 フッキだけでなく、同じく元セレソンのオスカルやオーストラリア代表のアーロン・ムーイといった実力者をいかに抑えるかは勝負のポイントになりそうだが、CBの畠中はアタッキング・フットボールを標榜する横浜のチームスタイルを踏まえて、「点を取ることに重きを置いています」と話す。

「DFとして失点しないようにと考えていますが、失点しないのはもちろんですけど、それ以上にしっかり点を取る。点を取られても、それ以上に取るのがスタイルなので」

 横浜はチームとしても、選手たちのスタンスにも、一切のブレがない。「最初からしっかり自分たちのサッカーをして勢いに乗れたらいい」と畠中が言えば、上海上港戦の前日会見に出席した扇原貴宏も、次のように語っている。

「僕たちは本当に、相手どうこうというよりは、F・マリノスのサッカーをすることが一番重要だと思っているので。まず明日の再開初戦で自分たちのサッカーができれば、相手に関係なく勝てる自信はある。そこに集中したい」

 確固たる自信、揺るぎない信念で、目指すのはアジアチャンピオンだ。

「サッカー自体の内容もF・マリノスのサッカーをして、タイトルを獲りたいっていうのはすごく思いますね」(畠中)
「自分たちのサッカーをすれば、優勝できると思ってみんなやっているので。そこは曲げずにやっていきたい」(前田大然)
 オンライン取材に応じる選手たちの表情を見ても、気合い十分といったところだ。

「(現地に入ってから)3日間のトレーニングで、コンディションはすごく良くなりましたし、チームの一体感は強くなったと思います。良い雰囲気で練習できているので、明日の試合(25日の上海上港戦)に向けて良い準備ができていると思います」(扇原)

 グループステージの2試合を終えて"勝点6"のチーム同士が相まみえる最注目の一戦。トリコロールの底力を見せたい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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