「真のリーダーだ」吉田麻也がみせた、OGをした同僚への振る舞いを地元メディアが称賛! 「一瞬も迷うことなく…」

2020年11月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

肩を落としたが、すぐにレジーニの肩を叩く

キャプテンシーを発揮したシーンが注目を集めた吉田。(C)Getty Images

 現地時間11月22日に行われたセリエA第8節、サンプドリア対ボローニャの一戦は、2-1でアウェーのボローニャが勝利した。サンプドリアの吉田麻也、ボローニャの冨安健洋はともに先発フル出場。日本人CB対決は、後者に軍配が上がっている。

 序盤に先制しながら逆転負けしたサンプドリアにとって痛かったのは、前半終了間際のオウンゴールだ。44分、CKのボールがヴァスコ・レジーニのひざに当たり、そのままゴールとなった。

 この時の吉田の行動に注目したのが、サンプドリア専門サイト『samp news24』だ。

 オウンゴールの瞬間、サンプドリアの選手たちが落胆したのは言うまでもない。吉田も例外ではない。片手を額のあたりにやる仕草からはショックを受けたことがうかがえる。

 だが、だれよりも落ち込んでいたのはレジーニだろう。そして、吉田はそのレジーニを気遣った。一瞬落胆を見せたものの、すぐにうなずきながらレジーニに歩み寄り、背中を叩いて励ましたのだ。吉田は別のチームメートにも発破をかけるなど、仲間たちを鼓舞した。

 日本のファンは代表キャプテンとしてリーダーシップを発揮する吉田を見慣れているが、samp news24もこの行動に吉田の優れたキャプテンシーを感じたようだ。
 同メディアは「マヤ・ヨシダはますます今のサンプドリアにおいてもっとも静かなリーダーになっている。レジーニのオウンゴール後の行動で確認できた」と、吉田に賛辞を寄せている。

「言葉は知らないかもしれない。1月末に来たばかりかもしれない。だが、マヤ・ヨシダはピッチでチームメートたちとどう振る舞うべきかを知っている」

「オウンゴールでレジーニは落ち込んだが、日本人DFは一瞬たりとも迷うことなく、へこむSBを慰めにいった。技術的レベルで保証するだけでなく、日本代表のキャプテンは、このサンプドリアの静かなる真のリーダーであることを裏付けた」

 周知のように、吉田はすでにインタビューでもイタリア語を使っているが、記事内の「言葉は知らない」というくだりは、イタリア人の流暢に話せるわけではないという意味かもしれない。

 いずれにしても、プレーだけでなく気質も称賛された吉田。加入から1年未満で最終ラインのリーダーとして賛辞を集める日本代表主将は、2連敗、3試合勝利なしと嫌な流れにあるサンプドリアを立て直せるだろうか。チームは26日、コッパ・イタリア4回戦でジェノアとのダービーに臨む。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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