ジェラードが監督として大成!? 今季21戦無敗のレンジャーズの圧倒ぶりに地元メディアも驚嘆「信じられない…」

2020年11月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

圧巻のクリーンシート数も記録

巧みな手腕でレンジャーズのポテンシャルを引き出し、勝てるチームへと昇華させたのが、ジェラードだ。 (C) Getty Images

 現役時代に圧倒的なキャプテンシーで、個性豊かだったリバプールを統率したスティーブン・ジェラードは、指導者としても才覚を発揮しているようだ。

 2016年の現役引退後、リバプールのアカデミーコーチとU-18チームの監督を務め、指導者としての経験を積んだジェラードは、2018年5月にスコットランドの古豪レンジャーズでトップチームでの監督キャリアをスタートさせた。

 そして就任3年目を迎えた今シーズン、レンジャーズは快進撃を続けている。夏の移籍市場で、元イングランド代表FWのジャーメイン・デフォーや、あのゲオルゲ・ハジの息子で、ルーマニアの逸材MFヤニスら適材適所の補強に成功したチームは、リーグ戦15試合で13勝2分けと圧倒的な成績を収め、宿敵セルティックに勝点11差をつけて首位を独走している。

 参戦中のヨーロッパリーグでもグループステージの3試合を終えて、ポルトガルの名門ベンフィカと並んで首位に立つなど、レンジャーズは全公式戦21試合で18勝3分けと負けなしだ。加えてクリーンシート数が「17」と圧巻の戦績もマークしている。

 怒涛の快進撃を見せるチームを指揮するジェラードの手腕には、地元メディアも賛辞を送っている。英放送局『BT Sport』は、「スティーブン・ジェラードのレンジャーズは、信じられないほどに強い」と絶賛した。
 
「今シーズン、無敗で疾走を続けるレンジャーズは、各コンペティションで自在に適応している。そのチームを率いるジェラードも自らの経験を巧みに落とし込んで、熟成させてきた。いまやレンジャーズはセルティックが保持してきた覇権を奪えるだけの力をつけた」

 一部メディアでは、ユルゲン・クロップが去った後に。ジェラードがリバプールに帰還するとも報じられている。だが、当の本人は、周囲の喧騒を意に介してはいない。英衛星放送『Sky Sports』の取材で、「そう言われることは光栄だ」としつつ、こう続けている。

「我々は素晴らしいプレーをしている。チームは並外れているし、とても満足している。私は謙虚なままでいたい。それにまだ何かを成し遂げたわけじゃないし、多くの試合が残っている。乗り越えるには高いハードルもまだまだあるよ」

 国内リーグ9連覇中のセルティックの牙城を崩さんと邁進するレンジャーズ。「古豪復活」を目指すチームにあって、往年の名手が指揮官として確かな手腕を示している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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