チームは完勝も…リバプール地元紙が南野拓実に突き付けた“現実”。皮肉交じりの一言寸評とは?

2020年11月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

ジョッタらが活躍したなかで5分弱のプレーしかできず…

疲労の蓄積も考慮されたマネとの交代でピッチに立った南野だが、短いプレー時間ではほとんど何もできなかった。 (C) Getty Images

 現地時間11月22日に開催されたプレミアリーグ第9節で、リバプールは優勝を争うレスター・シティを3-0で破った。

 フィルジル・ファン・ダイクやトレント・アレクサンダー=アーノルド、ジョー・ゴメス、ジョーダン・ヘンダーソン、そしてモハメド・サラーら主力選手たちが相次ぐ故障に見舞われ、いわば"飛車角落ち"の状態にあったリバプールだが、プレミアリーグで63試合無敗を維持する本拠地アンフィールドで地力を見せた。

 序盤から相手を攻め立てると、21分にCKから相手DFジョニー・エバンスのオウンゴールを誘発して先制に成功。さらに40分にディオゴ・ジョッタの追加点でリードを広げると、後半もレスターの反撃を一切寄せ付けない堂々たるパフォーマンスを披露。そして試合終了間際の86分にロベルト・フィルミーノがCKからヘディングシュートを決めて、趨勢を定めた。

 1981年に作られた本拠地での無敗記録を「64」に更新したリバプール。満身創痍とも言えるチーム状況で、難敵を打ち破り、地元紙『Liverpool Echo』からも「信じられない記録を打ち立てたチームは、新たな領域に入った」と絶賛されたチームにあって、存在感を発揮できずに終わったのが、日本代表FWの南野拓実だ。
 
 チームが3点をリードした直後の89分からピッチに送り出された南野は、アディショナルタイム含めて5分弱の出場機会のなかで、最前線からのプレスで試合を終わらせる役割は全うしたものの、印象的なプレーを残すには至らなかった。

 そんな南野のプレーに皮肉を綴ったのが、『Liverpool Echo』だ。日頃からリバプールの情報を熱心に発信し続ける同紙は、採点記事において、日本代表FWの出来にこんな短い言葉を添えた。

「Good evening sir(こんばんは)」

 より丁寧な意味合いを持つ「Sir」を付けるなんとも皮肉な表現である。しかし、シーズン7ゴール目を決めた"ライバル"のジョッタが「相手の絶え間ない脅威の抑止力になった」と高評されたなかでは、チーム内で存在感が薄まりつつある南野の厳しい立場を物語る一言とも言えるだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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