ドルトムントの「最強ストライカー番付」。過去30年で現地記者がレバンドフスキよりも上だと評価したのは?

2020年11月24日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

トップはクラブ史上唯一のCL制覇の立役者

リードレ(左上)、レバンドフスキ(右上)、オーバメヤン(右下)、アモローゾ(右下)など、トップ10には様々な時代のストライカーの名前が並んだ。 (C) Getty Images

【現地記者選定のドルトムント最強ストライカー番付TOP10(1990年以降)】
1位:カール=ハインツ・リードレ(元ドイツ代表)
2位:ロベルト・レバンドフスキ(ポーランド代表)
3位:ステファン・シャピザ(元スイス代表)
4位:ピエール=エメリク・オーバメヤン(ガボン代表)
5位:マルシオ・アモローゾ(元ブラジル代表)
6位:ルーカス・バリオス(元パラグアイ代表)
7位:ジェイドン・サンチョ(イングランド代表)
8位:ラース・リッケン(元ドイツ代表)
9位:エベルトン(元ブラジル代表)
10位:ヤン・コラー(元ドイツ代表)

 今や世界最高峰のストライカーであるレバンドフスキは、ドルトムント時代の4年間のうち3シーズンで年間30ゴール前後を記録。突出したボンバーだった。とくに12-13シーズンのレアル・マドリー戦(チャンピオンズ・リーグ準決勝)における4ゴールは、今でもサポーターの語り草だ。

 ただ、ファンの期待に応えたという点では、リードレのほうが上だろう。何と言っても96-97シーズンのチャンピオンズ・リーグ決勝でユベントスから2ゴールを挙げ、クラブ史上唯一のビッグイヤー獲得をもたらした。まさに真のレジェンドだ。

 そのリードレとともに90年代の黄金期を牽引したのが3位のシャピザと、8位のリッケンだ。前者は二度のブンデスリーガ制覇に寄与し、その実直な性格もファンに愛された。下部組織出身の後者は、チャンピオンズ・リーグ決勝をはじめここぞの場面での勝負強さが光った。
 4位はオーバメヤンだ。14年のレバンドフスキ退団後は責任感が増し、15-16シーズンはブンデスMVP、16-17シーズンはリーグ得点王に輝く活躍。奔放な言動が時に批判の対象にもなったが、結果を残し続けた。09~11年のエースだったバリオスは6位。卓越したフィニッシュはファンを何度も歓喜させた。

 01-02シーズンにブンデス制覇の立役者となったのがアモローゾ、エベルトン、コラーのトリオだ。アモローゾは入団初年度ながら得点王(18得点)に輝き、コラーとエベルトンは最終節で同点弾、逆転弾をそれぞれ奪って、奇跡的な逆転優勝の立役者となった。

 現所属選手ではサンチョが7位。圧巻の17ゴール・16アシストをマークした昨シーズンの活躍は記憶に新しい。まだ在籍1年未満のハーランド、実力は申し分ないものの長きに渡って怪我を繰り返すロイスは選外とした。

文●マルクス・バーク(フリーランス)
翻訳●円賀貴子
※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年11月5日号から転載

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