【鹿島】ミドルゾーンの攻防でいかに優位性を保てるか。ボランチ永木亮太の見解

2020年11月20日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「行くところと行かないところをはっきりすれば」

仙台戦では先発が予想される永木。多様なスキルの持ち主で、パンチ力のあるミドルシュートも武器のひとつだ。写真:滝川敏之

 次節の相手、仙台は最下位に沈むが、直近2試合は1勝1分と調子を取り戻している。G大阪戦は4-0と圧勝し、FC東京戦は二度追いつく展開で2-2のドロー決着。難敵から勝点4を稼いだ。

 この2試合で仙台は4-3-3システムを採用。中盤の形は、2枚のインサイドハーフ+アンカーの逆三角形で、この並びが復調の一因との見方もある。

 仙台戦はボランチで先発が予想される永木亮太に、このトライアングルの印象や中盤の攻防について訊けば、「試合に入ってみないと分からない部分はある。相手の配置を見ながら、というところでいつもやっているので」としたうえで、次のように応じてくれた。

「アンカーがいて、前に2枚いる形なら、ボランチが縦関係になると空いてしまう部分があるので、行くところと行かないところをはっきりすれば上手く守れると思う。数的不利の状況をなるべく作らないような守備の形を作りたい」
 
 もちろん、仙台が3試合連続で同じ陣形、同じメンバーで臨んでくるかは不明で、より警戒すべきは相手のスピーディなサイド攻撃かもしれないが、いずれにしてもミドルゾーンのせめぎ合いで優位に立てれば、ゲームを支配でき、勝利の確率も高まるはずだ。

 鋭い出足のボール奪取に加え、的確なポジショニングや味方への気の利いたサポート、テンポの良いパス捌きなど、多様なスキルでチーム全体のバランスを整え、攻守をつなぐ永木のフル回転の働きに注目だ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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