人気ハリウッドスターの"買い物"が話題を広げている。

　現地時間11月16日、英公共放送『BBC』は、「グリーン・ランタン」や「デッドプール」などで主演を務めたことで知られるカナダ出身の俳優ライアン・レイノルズが、同業者のロブ・マケルヘニーと共同で、英５部のレクサムを買収する見通しとなったことを報じた。

　なぜ世界的な知名度を誇るレイノルズが買収に動いたのか。

　ウェールズに拠点を置くレクサムは、そのクラブ史は156年を誇り、世界で３番目に古いクラブとして知られている。かつてリバプールで活躍したイアン・ラッシュも在籍したこともあるチームは現在、「レクサム・サポーターズ・トラスト・ボード」というサポーターズクラブによって運営されているが、コロナ禍の影響もあり、資金繰りに苦労していた。そこに以前からスポーツチーム経営に興味を示していたというレイノルズが買収に乗り出したのだという。
 

　英公共放送『BBC』によれば、今年９月に本格的に動いたレイノルズの持つ『RR McReynolds Company, LLC』は、「200万ポンド（約２億8000万円）を投資する」という条項も含めた買収プランをサポーターズ・ボードに提出し、98パーセントの"承認"を得たという。

　レクサムが登録しているナショナルリーグとウェールズ・サッカー協会(FAW)の承認が下り次第、正式にオーナーとなるレイノルズは、次のように思いの丈を打ち明けている。

「レクサムは世界で３番目に古いクラブで眠れる巨人だ。その可能性は無限だし、世界的なクラブにしたいね」

　すでにレクサムの公式ツイッターには「デッドプールがスタジアムにやってくるのか？」や「ハリウッドの人気キャラクターが見られる」「期待は膨らむばかりだ」「彼らの支援で救われた」といったコメントが寄せられており、レイノルズに対するファンの反応も上々と言えそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部