日本代表は11月16日、遠征先のオーストリアからオンライン上で取材に応じ、柴崎岳はメキシコ戦の重要性を説いた。

　森保一監督からの信頼も厚く、今年の代表戦３試合全てで先発出場している柴崎は、強豪メキシコと戦えることについて「すごく良い機会を代表チームに与えていただいたと思います。なかなかこういうマッチメイクはできないので、チームのひとつの指標になればと思います」と語った。

　10月のコートジボワール戦ではFKから植田直通が、先日のパナマ戦ではPKから南野拓実がゴールを決めているが、目指すのは流れの中からの得点だ。

　柴崎は、「代表期間はすごく短い。クラブと違って何試合もできるわけではない。限られた時間のなかで自分たちでブラッシュアップしていかなければならない。攻撃面の連係については、前回３バックをやった時よりも連係、コンビネーションというポイントでいえば、時間が経つにつれてある程度、全体でイメージを共有できてきたという実感はあります」と手応えを口にする。
 

　次戦で目指す形は、森保監督も常々語っている「まずは自分たちがどうプレーしていくのか」という部分だという。

「メキシコという強豪国相手に、中立国で試合が出来る。そこでこれまでと同じベースで自分たちがプレーできるか。チャレンジしていくこともそうですし、臆せずに今まで積み上げてきた自分たちのプレーを出せるのか、というのが大きなテーマになると思います」
　そう日本代表の司令塔は積極的に仕掛けていくことを明言した。

　日本サッカーが積み上げてきたものが中南米の強豪相手に通用するか。森保ジャパンの真価が問われる一戦となりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部