【日本代表】「美しい勝ち方は要求していきたいが…」森保監督が明かす選手の成長。「最高の相手」メキシコも分析

2020年11月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

メキシコは「モデルケースとして目標に置いているチーム」

オンライン会見に出席した森保監督。※写真は会見中のスクリーンショット。

 現地時間11月16日、オーストリア・グラーツで日本代表の森保一監督が、メキシコ戦の前日会見に出席。意気込みや選手の成長を語った。

 まず伝えたのは、対戦相手メキシコの特徴。「モデルケース」という言葉も用いて、次のように分析している。

「体格や身体能力の部分で我々が学ぶというか、モデルケースとして目標に置いているチーム。戦術理解度も高く、流れを読む力とかクレバーな部分を持っている。先日の韓国戦でも0-1でリードされたなか、韓国が少し動揺を見せたときに、立て続けに点を取っている。そういうしたたかさというか、勝負強さというか、賢さを持っているチーム」

 14日に行なわれた韓国戦、後半途中までリードを許すも同点ゴールを奪うやいなや、相手の隙を見逃さず、わずか4分間の間に3点を奪ってみせたメキシコの"狡猾さ"を称えた。続けて指揮官は、8大会連続でワールドカップ(W杯)のグループステージを突破している部分にもフォーカスし、強豪との対戦に向け、こう意気込みを語った。

「W杯でも常連国。常にグループリーグも突破する強豪と試合ができるということを非常に楽しみにしている。我々の現在の立ち位置を知るために最高の相手だと思っている。ただ、練習試合で力を試すということだけじゃなくて、勝つために準備して、応援してくれている人たちに喜んでもらえるように勝利を目指して戦う」

 そして会見では、選手の成長についても言及。「みんな逞しく、対応力という部分でも積極的にトライしながら積み上げていると感じるのですごく嬉しい」と喜びを口にしたうえで、前回のパナマ戦を例に出し、具体的に説明している。
 
「もちろんもっと追加点を奪って勝てたりとか、もっと美しい勝ち方はさらにレベルアップするために、選手たちに要求していきたい。だが、スタートの部分で選手が入れ替わり、あまり練習する時間もないなか3バックと、これまでやってきたことから変更し上手くいかないなかでも、お互いの共通理解を高めていきながら内容を良くしていき、勝利を掴み取れたのは内容のあることだと思っている。

 勝てるチームは、自分たちが理想としていることで勝っていくということはもちろん求めながらも、理想通りにいかないときでも勝てる。選手たちはそういう意識をもって戦ってくれている。パナマ戦も前半上手くいかないときに、あそこで簡単に失点していたら、おそらく勝利することは難しかった。選手たちが(上手く試合が)できないなか、我慢しながらも戦うことを表現してくれたことはこれからの戦いにも必ず生きてくる」

 チーム強化へ格好の対戦相手となるメキシコに対して、日本はどう戦うのか。森保ジャパンの2020年ラストゲームに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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