【J1終盤戦のシナリオ|FC東京】ACL出場権が最大の目標も…ラスト2戦は居残り組とU-18の混成チームに

2020年11月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

ACL出場権を掴んでもプレーオフからの出場ならば、準備期間は今季よりさらに短く…

【最新試合の布陣/27節・名古屋グランパス戦】終了間際に
に痛恨のPK献上で0-1の惜敗を喫し、4位に後退した。

 コロナ禍によりリーグ中断や降格無し、交代枠が5人に増えるなど異例のシーズンとなった2020年のJ1リーグも終盤戦に突入。各クラブの番記者にここまでの評価と残されたシーズンでの現実的な目標をアンケートした。

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FC東京
今季成績(11月17日現在):4位(勝点49/15勝5分11敗)、残り3試合


【当初の目標】リーグ優勝
【今季ここまでの評価】70点/100点

【採点理由】
 昨季はクラブ史上最高の2位となり、今季は悲願のリーグ制覇を現実的な目標として戦うはずだった。だが、結果的に、頂きは遠のいた。

 新型コロナウイルス感染拡大による過密日程に加え、夏の移籍市場で日本代表の室屋成と、橋本拳人が移籍。さらに、大黒柱の東慶悟がけがで長期離脱し、シーズン中にチーム再編を余儀なくされた。さらには、ACLの度重なる日程変更も重なり、帰国後の待機措置が緩和されなければ、ラスト2試合をベストメンバーで戦えない可能性も高くなっている。

 それでも、若手を成長させ、ルヴァンカップでは決勝進出を果たすなど、意地も見せてきた。なんとか今の順位にとどまってきた、現場のスタッフや、選手たちには頭が下がる思いだ。

 しかし、そのルヴァンカップ決勝も、柏レイソルの新型コロナウイルスの集団感染によって11月7日から来年1月4日に延期が決定。想定外のコロナ禍に振り回された、異例の今季を象徴するかのような一つの出来事となっている。
 
【注目の一戦】31節・サンフレッチェ広島戦
12月12日のACLをはさんでの最初の試合は、どんなメンバーが並ぶかも予想は困難。将来的にも、記録と記憶に残る可能性がある。

【終盤戦のベストシナリオ】
 リーグ戦では来季のACL出場権獲得が最大の目標となる。そのためには残り3試合で最大限の勝点を積み上げるしかない。まずは、仙台戦に勝利し、再開するACLに弾みをつけたいところだ。

 そして、ラスト2試合でどこまで勝点を伸ばせるかに懸かっている。今季若手の成長に尽力してきたコーチングスタッフが、この短期間で居残り組と、U-18の選手たちをどこまでチームとしてまとめられるか。困難なミッションとなるが、成し遂げれば来季に向けた足がかりとなるはずだ。

 ただし、ACL出場権を獲得した場合も来季のプレーオフからの参戦となれば、年明け開催となったルヴァンカップ決勝の影響で準備期間は今季よりもさらに短くなる。すでに、長谷川監督の契約更新も発表されているが、補強も含めた来季への準備を着々と進めていかなければいけない。4年目の健太トーキョーは、すでに始まっていると考えたほうがいいだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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