【選手権予選】千葉決勝は市立船橋が連覇を達成! 延長後半の劇的弾で1-0と流経大柏を退ける

2020年11月15日 高校サッカーダイジェスト編集部

8年連続で決勝で顔を合わせた市船と流経大柏

球際でも激しい攻防の千葉決勝。流経大柏の田口(15番)と市立船橋の加藤(12番)。写真:田中研治

 第99回全国高校サッカー選手権の千葉県予選決勝が11月15日、フクダ電子アリーナで開催。8年連続での顔合わせとなった流経大柏と市立船橋の対戦は、延長戦の末1-0で市立船橋が勝利を収めた。

 準決勝はPK戦の末に中央学院に辛くも勝利し、11年連続の決勝進出を決めた流経大柏は、ここまで予選3試合を無失点で勝ち上がってきた。

 一方の市立船橋は波多秀吾監督も「苦しい試合だった」と語る展開ながらも、前半立ち上がりにPKで先制すると、後半にCKの流れから加点し2-0と習志野を下した。予選3試合で1失点を喫しているが、攻守に規律の取れたチームは勝負強さを発揮し8年連続の決勝進出を決めた。

 そんな両校の対戦は互いに堅い守備が発揮された一瞬の油断も許さない引き締まったゲームとなった。

 市立船橋は右サイドで先発した長田が躍動。敵陣右深くで得たスローインから、前半35分にペナルティエリア内で続けてシュートを放つが、相手の身体を張ったディフェンスのブロックに遭う。

 流経大柏も前半40分にロングボールのバウンドの目測を見誤った相手ディフェンスの隙を突き、FW森山が詰めるものの得点には結びつかない。
 
 ハーフタイムに両校とも攻撃的なカードを1枚ずつ切り攻撃色を強めるが、激しい球際の攻防でも全くの互角。相手に主導権を渡さぬ戦いが続く。

 後半29分、市立船橋がDF菅谷からのロングフィードに2列目から飛び出した坪谷がGKとの1対1を迎えるが、流経大柏の守護神、松原がこれを防ぐ。

 試合は0-0のまま前後半80分で決着つかず、延長戦に突入した。

 延長前半は立ち上がりから流経大柏が2本のCKを獲得するなど押し込む時間帯が増えるが、市立船橋も堅い守備ブロックで弾き返し得点を許さない。

 延長後半に入っても球際の強度が落ちない両校は、足を引きずりながら懸命の奮闘を見せるが、延長後半10分。ついにスコアが動く。

 攻め込んだ市立船橋が一瞬の隙を突き、交代出場の岩田がペナルティエリア手前から右足を一閃。これがゴール左のネットを揺らし市立船橋が待望の先制点を獲得する。

 これが決勝点となり、市立船橋が2年連続、23回目の本大会出場を決めた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 
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