【J1終盤戦のシナリオ|札幌】攻守の軸が抜けたなかで昨季の10位を上回るために…さらにベターな終幕は?

2020年11月14日 斉藤宏則

成績面については現時点では厳しい評価に

【最新試合の布陣/33節・FC東京戦】

 コロナ禍によりリーグ中断や降格無し、交代枠が5人に増えるなど異例のシーズンとなった2020年のJ1リーグも終盤戦に突入した。ここでは各クラブの番記者にここまでの評価と残されたシーズンでの現実的な目標をアンケートした。

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コンサドーレ札幌
今季成績(11月12日時点):13位(勝点30/8勝6分14敗)、残り6試合

【当初の目標】(天皇杯出場権のある)上位2位
【今季ここまでの評価】65点/100点

【採点理由】
 鈴木武蔵、ク・ソンユンという攻守の軸が抜けたこと、その穴を埋める補強ができなかったことは差し引きたいが、上位を目指しながらも一時は未勝利期間が続き下位に沈んだ成績面については現時点では厳しい評価になる。ただし、そんななかでもチーム強化はなされ、敵地で川崎に完勝するまでに至ったのは見事と言える。
 
【注目の一戦】第31節・セレッソ大阪戦
 堅守の相手を攻撃的なスタイルで崩せるか。そのような相手にもマンマーク戦術は機能するのか、注目だ。

【終盤戦のベストシナリオ】
 ブレずにトライし続けたマンマーク戦術で26節に川崎を破ったことは自信になる。あとはそのサッカーが例えばFC東京やC大阪といったカウンターを得意とするタイプのチームにどれだけ機能するのか、あるいは機能しない場合はどのように試合のなかで修正するのか。そういったところを成熟させながらチーム力を高めたい。さらに言えば、勝点を重ねて昨季を上回る9位以内でフィニッシュできたならば残り試合のなかでは言うことなし。新加入のウーゴ・ヴィエイラも来季活躍のメドが立てば、さらにベターだろう。

文●斉藤宏則(フリーライター)
 
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