「最もベンチで輝いた選手は?」海外メディアの“ベンチドール”論争が大盛況! 候補者に名があがったのは…

2020年11月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

上位に食い込んだのは…

ベンチで最も輝いた選手として名が挙がったファン・デ・ベーク(左)、エジル(中央)、ベイル(右)。 (C)Getty Images

 フランスの老舗サッカー専門誌『France Football』が主催する、その年に最も活躍したプレーヤーに送られるバロンドール。2020年の年末に発表される予定の同賞は、新型コロナウイルスの影響で史上初の中止となった。

 その代わりに、海外で盛り上がりを見せているのが、世界の様々なサッカー動画を紹介する海外メディア『433』が呼び掛けている"ベンチドール"だ。その名の通り、ベンチを温めた選手のうち、誰が最も注目を集めたか?という架空のトロフィーだ。

 同メディアは11月12日に公式インスタグラムを通じてファンに呼びかけたところ、大盛り上がり。これまで3万件以上のコメントが寄せられている。

 現時点(日本時間11月13日)の時点で最も有力となっているのは、断トツで9000超の「いいね」を集めた、アーセナル所属のメスト・エジルだ。

 現地メディアによれば週給35万ポンド(約4550万円)を受け取っているとされるが、新型コロナウイルスの影響でリーグ戦が中断して以降、公式戦出場がない。今シーズンはプレミアリーグおよびヨーロッパリーグの登録リストからも外れた。ファンからは「妥当すぎる」「ベンチの王者で彼にかなう奴はいない」など、納得の選出であるという共感の声が寄せられている。
 
 エジルに続くのが、5500超の「いいね」を集めた、マンチェスター・ユナイテッドのドニー・ファン・デベークだ。20年9月に4400万ユーロ(約55億円)という移籍金で鳴り物入りした23歳の俊英だが、これまでにプレミアリーグで与えられた出場時間はたったの74分(カップ戦も含めると373分)。ファンからは「ファン・デ・ベンチ」「ユナイテッドに来るには早すぎた」「ピッチで彼を見たことがない」「オランダ代表の出場時間が超えた」などの声が上がっている。

 そして3番目に多くの共感を集めているのが、レアル・マドリー所属時のガレス・ベイルだ。ウェールズ代表FWは、9月に期限付き移籍でプレミアリーグの古巣トッテナムに渡ったが、それまではジネディーヌ・ジダン監督の下でなかなか確立した立場を築くことができなかった。ベンチ外となった試合の日にゴルフを楽しむ姿がキャッチされ、現地サポーターから激しい批判の的になったこともある。だが、トッテナムでは継続して出場時間を重ねているため、上記ふたりに比べるとややインパクトに欠けたようだ。ファンからは「マドリーにいない彼は有能」「イングランドの彼は除く」など、スペインでのベイルに限定するコメントが多く見られた。

 そのほかには、リャド・マハレズ(マンチェスター・シティ)、アントワーヌ・グリエーズマン、サミュエル・ウンティティ(ともにバルセロナ)、クリスティアン・エリクセン(インテル)などが挙げられ、多くの共感を集めている。

 選手としては不名誉な架空の賞ではあるが、今後は名前の挙がったプレーヤーたちの巻き返しに期待したいところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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