ブンデス個人部門トップの遠藤航が考えるW杯上位進出への近道は?「今はそこで1位を獲ることが目標」

2020年11月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

「個人で海外の相手にも1対1で競り勝てるような選手たちを揃えることが重要」

オンライン会見に応じた遠藤。ドイツでの評価はうなぎ上りだ。(C) JFA

 日本代表の遠藤航が11月12日、オンライン会見に応じ、13日のパナマ戦、17日のメキシコ戦に向けた意気込みを語るとともに、ドイツでの自身の現状などについて思いを語った。

 昨季シント=トロイデンからドイツ2部のシュツットガルトに移籍した遠藤は、ボランチとしてチームの1部昇格に大きく貢献。持ち前の球際での強さはブンデスリーガ1部の舞台でもいかんなく発揮され、今季7節を終えてリーグのデュエル勝利数は116回で単独トップとなっている。

 こうした現状について遠藤は「開幕当初は、そこに対してあまり気にしていなかったというか、まさかそんな数字が出ているとも思っていなかった」と、自身にとっても驚きだったと明かす。しかし、湘南や浦和時代から球際での戦いにこだわりを持ってきた遠藤にとっては自信を高め、さらに向上心を掻き立てる結果となっているようだ。

「まさか僕が上位争いするとも思っていなかったが、それをデータで見るようになってからは、とにかくそこで1位を獲ることを目標にいまはやっている。しっかりいまのプレーをコンスタントに続けることが大事だと思うし、ブンデスでの球際の勝利数1位という場にシーズンが終わった後にいられるようにしたい」

 こう語った遠藤はさらに、個人の能力を上げていくことでチームとしてのレベルアップを実現することこそが、ワールドカップでの上位進出につながるという考えだ。
「僕だったらデュエルの結果が数字として表われているのが大事だと思う。やっぱりワールドカップに向けて、いかに個人が成長できるのかが肝になってくると思うし、日本代表の良さはチームとしてしっかり戦えるところなので、そのチームのレベルをさらに上げるには、個人で海外の相手にも1対1で競り勝てるような選手たちを揃えることが重要。それがワールドカップで結果を残すための近道だと思う」

 13日にはパナマ戦、17日にはメキシコ戦と、前回のロシア・ワールドカップに出場した中南米勢を相手に戦うことになる今回のテストマッチについては「非常に良い相手とできると思っている」と述べつつ、勝利への貪欲さも見せる。
「前回に続き、結果にこだわりたいと思うのが一番で、ワールドカップで勝っていくには、こういう中南米やアフリカのチームにも勝って行かなきゃいけないので、非常に楽しみです」

 ドイツでさらに逞しさを増したボランチの攻守両面にわたる躍動に期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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