「多くのクラブが興味を持ってくれていた」。そのなかで斉藤光毅が移籍先をロンメルに決めた理由【横浜FC】

2020年11月12日 サッカーダイジェスト編集部

「自分らしくサッカーをして、自分らしくサッカーを楽しんで」

海外挑戦を決めた斉藤光毅が、移籍発表会に臨んだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 横浜FCの斉藤光毅がベルギー2部のロンメルへ完全移籍を決め、11月12日に行なわれたクラブ公式YouTubeでの会見で、移籍の理由と周囲への感謝の想いを語った。

「いろんな葛藤があったなか、自分が掲げている目標に到達するために、ロンメルが一番、自分のなかで良いイメージができましたので、ロンメルに移籍することを決めました。いろんな人に感謝を伝えたいですが、自分が活躍する姿を見せることが、感謝の気持ちを伝える一番の手段かなと思っていますので、そういう形で感謝の気持ちを伝えられたら良いかなと思っています。海外に出て、新たなスタートライン。自分らしくサッカーをして、自分らしくサッカーを楽しんで、そこは変わらずやっていきたいと思っています」

 斉藤は「ずっと海外に行きたかった」と言う欧州挑戦を実現させ、会見に同席した横浜FCの服部健二ゼネラルマネージャーも「当クラブでは、個を育て、世界に羽ばたかせることをコンセプトとして、人材育成・教育に重きを置いています。そういうなかで、斉藤光毅選手は我々のアカデミーで育っていますし、それを具現化してくれた結果」と語った。
 そして服部GMからは、移籍の経緯も明かされた。

「正直、ひとつ前の年代から、U-20ワールドカップに出場していたのもありましたので、多くのクラブが興味を持ってくれていました。実際に欧州5大リーグと呼ばれているなかのクラブはもちろん、育成に長けているベルギーやオランダのチームからも興味・関心があったのも事実です。そして今年10月に行なわれるはずだったU-19アジア選手権でも彼が活躍して、改めて多くのチームが声を掛けてという方向になるかと思っていましたけど、中止となってしまいました。

 しかしながら、ロンメルさんは、シティグループの傘下ということもありまして、非常に緻密なスカウト網のなかで選手を発掘してきたクラブです。シティグループとしては、2019年のU-20ワールドカップの時から興味を持って彼の調査を始めたと聞いています。

 実際に彼がロンメルを選択したこと、また我々もロンメルが相応しいと感じた点については、(ロンメルが)非常に緻密な育成プランを持っている。まずは1月に行って、半年間シーズンをプレーする。そしてその後に、シティグループのなかの成長するプログラムで、次のステップに行く(選択肢もある)と考えると、ロンメルが非常に望ましいと思いました」

 成長プログラムのほか、斉藤はロンメルのチーム戦術と自らのプレースタイルが合うイメージも湧いたという。そして、ポジションは「個人的にはFWで勝負したい」と力強く述べる。

 来季からプレーするロンメルで、「必要とされる選手になる」(斉藤)ために求められるのは結果だろう。欧州でも、横浜FCで今季の残る試合でも、ゴールに期待したい。

構成●サッカーダイジェスト編集部
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