「傷だらけ。肘が顔に入ったり」日本代表MF橋本拳人が新天地ロシアでの激闘ぶりを明かす

2020年11月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ゴール前に入っていくところは自分の良さ。そこはうまく出せたと思う」

オンライン会見に応じた橋本。昨年のE-1選手権以来の招集となった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 9日からオーストリア・グラーツで合宿に入った日本代表は11日、オンライン会見を実施。今夏、ロシアのロストフへ移籍したMF橋本拳人が取材に応じ、昨年12月のE-1選手権以来、自身約1年ぶりとなる代表活動への想いを語ったほか、新天地ロシアでの日々についても言及した。

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 橋本は今年7月に下部組織時代から14年にわたって所属したFC東京からロシア1部のロストフへ移籍。8月8日の3節FKタンボフ戦でデビューを飾ると、翌4節のFCウファ戦では初先発で早くも初ゴールをマークした。その後もゴールに絡む活躍を継続した橋本は、今季すでに5得点を挙げ、好調なパフォーマンスを見せている。

 しかし、橋本自身はロシア移籍当初から、必ずしも思い通りのプレーが出来ていたわけではなかったようだ。
「自分が取れると思ったボールも、なかなかフィジカル的な強さやスピードという部分は自分が予想していたよりも上だったので、最初は練習からでも、なかなか良さを出せなかった。フィジカルコンディションを上げることや身体を当てに行くタイミング、足を出すタイミングという部分は、少しずつ出せるようになってきたかなという感じなので、最初はやっぱり苦しんだ」

 一方でゴールによく絡んでいる点に関しては、「ゴール前に入っていくところは自分の良さでもあるので、そこはうまく出せたと思う」と手応えを語ったが、「ただ、それが自分の一番の役割ではないので、献身的に走るところだったり、戦うという部分を一番意識してプレーしている」と、攻守両面で求められる役割を果たそうと奮闘している。

 ロシアリーグの印象については、「激しさ」を挙げている。反則スレスレのボディコンタクトも多く、試合後には打撲による痛みなどは「めちゃめちゃありますね」と橋本。「もう傷だらけですね。いまも(指をさして)顔のここに傷が入ってますけど、肘が顔に入ったりとか、激しいリーグ」と、実感を込めて語った。

 10月のオランダ遠征の際には、ロシアからの入国が許可されず、招集は叶わなかったが、「代表のことは意識しているし、僕自身初めての海外挑戦で普段から日本人としてのプライドを持ってロシアでもプレーしている。前に比べると日本代表に対する責任感や想いというのは増している」と、代表への熱い想いも語った。

 ロシアでの激しい戦いで揉まれてきた大型ボランチ。13日のパナマ戦、17日のメキシコ戦で、進化の跡を披露したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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