レバンドフスキとハーランドが“豪快弾”で魅せる! バイエルンがハイレベルな伝統の一戦を制して首位堅持

2020年11月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

ハイレベルな攻防戦で輝いたエース

古巣戦で気を吐いたレバンドフスキ。タイスコアで迎えた後半には圧巻のヘディングシュートを決めた。 (C) Getty Images

 現地時間11月7日にブンデスリーガ第7節が開催され、ジグナル・イドゥナ・パルクで2位のドルトムントと首位のバイエルンが激突した。

 得失点差4の間にいる両チームによる伝統のデア・クラシカーは、緊張感のある一進一退の攻防が続いたなかで、互いにビッグチャンスを創出する。ドルトムントが21分にハーランドが相手守護神ノイアーとの1対1を迎えるも決めきれず。一方のバイエルンは、24分に速攻からレバンドフスキがゴールを奪ったかに思われたが、VARでオフサイドを取られて得点は取り消された。

 その後、出足の早いプレスと激しい肉弾戦を演じ合うハイレベルな攻防戦となったなかで、均衡を破ったのはホームチームだった。

 45分、左サイドを攻め崩したゲレイロが高速のグラウンダーのクロスをエリア内に供給。これをニアサイドで待っていたロイスが狙いすました右足で合わせ、名手ノイアーの牙城を崩した。

 先手を取られたバイエルンだったが、あっという間に追いついてみせる。アディショナルタイム4分に敵ゴール前のFKのチャンスを得ると、長い話し合いの末にトリックプレーの流れからアラバが左足一閃。これが相手DFムニエの背中に当たってゴールへと入った。

 前半の終盤にスコアが動いて迎えた後半は、開始早々に"王者"が次点をもぎ取る。47分、左サイドを攻め上がったリュカが送った絶妙なクロスを、レバンドフスキをヘディングでねじ込んだ。

 逆転されたドルトムントは、ハーランドにボールを集中させてチャンスを創出する。52分には、その若きエースが相手DFボアテングを振り切って、強引にシュートまで持ち込んだが、渾身のショットはゴール右へと外れてしまった。

 なんとか追いつきたいホームチームは幾度となく敵陣へ攻め入ったが、彼らの眼前にアウェーチームの守護神が立ちはだかる。64分にレイナの鋭いシュートをなんなくキャッチすると、その2分後にはロイスの至近距離からのシュートをセーブしてみせた。
 守護神のビッグセーブにも救われ、流れに乗ったバイエルンは、80分に電光石火のカウンターから途中出場のザネが左足での鋭いシュートを決めて、相手を突き放す。

 3点目を奪ったバイエルンが主導権を掴んで、そのまま試合が終わるかと思われたが、本拠地で負けられないドルトムントも意地を見せる。83分、ゲレイロのスルーパスに抜け出したハーランドが豪快な一発を見舞った。

 その後、CBのフンメルスを最前線にあげるパワープレーに出たドルトムントだったが、バイエルンの堅牢は崩せなかった。結局、互いに点を奪い合った好ゲームは3-2で終了。敵地でライバルを粉砕したバイエルンは首位を堅持。一方、ノイアーの堅守に屈したドルトムントは3位に転落した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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