下部組織から今季のプレミアへ最も多くの選手を輩出しているクラブは?英紙がトップ10を発表!1位はずば抜けて…

2020年10月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

海外からはアヤックスとベンフィカがランクイン

ユナイテッド下部組織出身の(左から)グリーンウッド、ラッシュフォード、リンガード。(C)Getty Images

 各クラブが持つ下部組織のなかで、最も多くプレミアリーグのトップカテゴリーへ選手を輩出しているのはどこか――。そんな興味深いデータを英紙『The Sun』が公開している。

 バルセロナの"ラ・マシア"をはじめ、世界には有能なプレーヤーを多数輩出している下部組織が数多く存在する。ただプレミアに限って言えば、"赤い悪魔"がずば抜けているようだ。『The Sun』では「マンチェスター・ユナイテッドは、プレミアリーグで活躍する若者の育成に関しては世界最高のユースシステムだ」と断じ、次のように伝えている。

「レッドデビルは、92年組(デイビッド・ベッカム、ポール・スコールズ、ライアン・ギグスら)を含む多くの未来のスターを輩出している素晴らしいアカデミーとして長い間知られてきた。昨シーズンには、4000試合連続でアカデミー出身者を試合に起用という、信じられないような記録を達成した。そして現代においても、ユナイテッドは最も多くのユース選手を輩出している。

 驚くべきことに、今季オールド・トラフォードの子供たちがプレミアリーグで活躍しているのは18人(自チーム8人、他チーム10人)もいる。これは2位チェルシーの14人よりも4人多い。マーカス・ラッシュフォード、ブランドン・ウィリアムズ、ディーン・ヘンダーソン、ジョシー・リンガード、メイソン・グリーンウッドらがトップチームに名を連ねている」

 史上空前の当たり年である"92年組"に代表されるOBたち、そして現役選手含めユナイテッドのアカデミーが数多くのスターを誕生させていることを明かした同紙。続けて、他チームについては以下のように説明している。

「現在のシニアチームに8人のアカデミー生がいるのは、マーク・ノーブルやデクラン・ライスなどを含むウェストハムだけだ。プレミアリーグ全体で11人が在籍しており、総合順位では5位。

 一方、ウォルバーハンプトンとフルアムは、現在ファーストチームにアカデミー出身者はゼロである」

 さらに、それぞれトップチームに8名を輩出し、トップ10に入った二つの海外クラブについては、こう解説した。

「アヤックスとベンフィカが最上位の外国クラブとなっている。アヤックスはユナイテッドのドニー・ファン・デベークとトッテナムのステフェン・ベルフバイン、ベンフィカはマンチェスター・シティのエデルソンとベルナルド・シウバらを輩出している」

 イングランドのクラブを押しのけ、トップ10に割って入っただけに、2クラブの育成能力の高さが窺える結果となった。今シーズン、プレミアリーグトップチームへの輩出選手数ランキング10傑のクラブは以下の通りだ。
 
1 マンチェスター・ユナイテッド 18人
2 チェルシー 14人
3 サウサンプトン 13人
4 アーセナル 12人
5 ウェストハム 11人
6 リバプール 10人
6 マンチェスター・シティ 10人
6 トッテナム 10人
9 リーズ 9人
10 アヤックス(オランダ) 8人
10 ベンフィカ(ポルトガル) 8人
10 エバートン 8人

 毎年大型補強が繰り返され、世界各国から数多くのスター選手がやってくるプレミアリーグ。それでも、健全たるクラブ経営を語るうえで、"自前"の選手の活躍は必要不可欠だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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