去就問題再燃の“韓国の至宝”イ・ガンインが強烈に存在感をアピール! 絶妙スルーパスでアシストを記録

2020年10月26日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

主将との口論以降は出場機会が減少

エルチェ戦で芸術的なアシストをマークしたバレンシアのイ・ガンイン。(C)Getty Images

 近年のバレンシアにおいて、良くも悪くも話題の中心にいるのが、19歳の韓国代表MFイ・ガンインだ。

 同じアジア人であることから、オーナーのピーター・リムの秘蔵っ子と言われ、豊かな将来性と強気の性格が周囲の注目度の高さをさらに後押ししている。約1か月前にもキャプテンのホセ・ルイス・ガヤとFKのキッカーの座を巡って口論を繰り広げ、話題を集めたばかりだ。

 ただ注目度の高さとは裏腹に、継続した出場機会を得ることができておらず、それだけに今シーズンにかける思いは強かったが、ガヤとの一件があった2節のセルタ戦でハーフタイムに交代を命じられて以降は、出場機会が減少。本人は当然不満を示しており、長く燻り続けている去就問題が再燃している。

 またその一方で、チームの負けが込む中、若き才能をベンチに置き続けるハビ・グラシア監督の采配に対する疑問の声も高まっていた。
 
 そんな矢先、後半途中からピッチに立った7節のエルチェ戦では、絶妙なスルーパスからトニ・ラトのゴールをアシスト。試合は1-2で敗れたものの、ロドリゴの退団(リーズ・ユナイテッドへ移籍)で最前線のマキシ・ゴメスと中盤を繋ぐ選手が不在となり、ウイングのゴンサロ・ゲデスをセカンドトップとして起用することで急場を凌いでいたハビ・グラシア監督に対して、強烈なアピールを見せた。

 さまざまな言動が物議を醸すイ・ガンインであるが、タレントが枯渇するバレンシアにおいてはいまも貴重な戦力であることは間違いない。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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