「我々にはタキもいる…」南野拓実の“ライバル”を地元紙が大絶賛! クロップは激化するレギュラー争いをどう見る?

2020年10月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

苦戦するチームを救うヘディング弾

先発も期待されたが、シェフィールド戦で南野にはわずかな出場時間しか与えられなかった。 (C) Getty Images

 去る10月24日に開催されたプレミアリーグ第6節で、リバプールは本拠地アンフィールドでシェフィールド・ユナイテッドに2-1で競り勝った。

 13分に自陣エリア内ギリギリのところでファビーニョがPKを献上して先制を許したレッズは相手の堅守に苦戦したが、41分にロベルト・フィルミーノが同点ゴール。64分には、先発に抜擢されたディオゴ・ジョッタがヘディングシュートをねじ込んで逆転勝ちを収めた。

 この試合で先発も予想された南野は、蓋をあけてみれば、プレミアリーグでは6試合連続のベンチスタート。フィルミーノに代わって送り出されたのは82分だった。

 約7分間の出場に終わったが、最前線で執拗にプレスを掛けた献身性は小さくない評価を得ている。地元紙『Liverpool Echo』は、寸評採点において、点数はつけなかったものの、「エネルギー溢れる"カメオ出演"で、相手チームに新たな問題を起こさせた」とポジティブに綴った。

 一方で一気に序列をあげた感があるのが、決勝弾を決めたジョッタだ。モハメド・サラー、フィルミーノ、サディオ・マネの絶対的3トップに続くアタッカーのポジションを他でもない南野と争うポルトガル代表FWについて、『Liverpool Echo』は、「彼の約束された将来を垣間見た」と絶賛した。

「ドアを叩く音が大きくなり、ついにクロップも無視できなくなったのかもしれない。前半はあまりうまくいっていなかったが、後半は大幅にプレーが改善され、チームを勝利に導くなど、素晴らしい飛躍を遂げた。

 ジョッタの効率の良さは、サイドアタックを自在にさせ、アレクサンダー=アーノルドの守備の負担を減らすなど、明らかに味方を助けるものだった。そしてあのフィニッシュワークだ。リバプールが彼のために4000万ポンド(約56億円)を支払った理由がわかった」
 
 強力3トップに加え、ジョッタを先発にチョイスしたユルゲン・クロップ監督は、「今日のような状況では彼のクオリティーを必要としていた」と説明したうえで、こう続けている。

「ジョッタはとても好感がもてる選手だし、あらゆることを簡単にしてくれる。だが、我々にはシャキリとタキ(南野の愛称)というオプションもある。彼らもジョッタと近いところに位置している」

 この指揮官の言葉を聞く限り、南野への評価は依然として高い。次戦、27日に行なわれるチャンピオンズ・リーグのミッティラン戦で、日本代表FWが存在感を示せるかに注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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