リバプールが“強烈4トップ”で難敵シェフィールドを撃破! 南野拓実のライバルが逆転弾で猛アピール

2020年10月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

微妙なVAR判定に悩まされるも…

南野との“交代”も指摘されたフィルミーノだったが、値千金の同点弾を決めた。 (C) Getty Images

 現地時間10月24日に開催されたプレミアリーグ第6節で、リバプールは本拠地アンフィールドで、19位のシェフィールド・ユナイテッドを迎え撃った。

 リーグ戦では2戦連続で白星から遠のいているリバプール。是が非でも勝点3を掴みたい今節はスタメンを変更。右肩を負傷していた守護神アリソンが公式戦3試合ぶりに復帰したほか、システムも普段の4-3-3から4-4-2にして2列目の右サイドに今夏の新戦力ジョッタを起用。2トップにはサラーとフィルミーノが回った。注目の南野は6試合連続でベンチスタートとなった。

 試合は意外な形で動く。今シーズン、いまだ勝利のないシェフィールドが均衡を破るのだ。13分、ファビーニョが相手FWマクバーニーと自陣ペナルティーエリア付近で交錯すると、これがVAR判定の末にPKとなり、ベルゲが冷静に決めたのである。

 先手を取られてから攻勢を強めたリバプールだったが、高いインテンシティーを保ったシェフィールドに苦戦。素早いプレスをかけ続ける相手を前に思うようにパスを繋げないまま、時間を浪費していった。

 流れのなかでジョッタ、サラー、フィルミーノ、マネが最前線に並ぶ4トップシステムで崩しにかかりながらも、創造性を欠いた拙攻が悪目立ちしていたレッズ。だが、前半終了間際にようやく堅牢を打ち崩す。

 41分、ヘンダーソンのアーリークロスをマネがヘッド。相手GKラムスデイルが弾いたところをフィルミーノがねじ込んだ。
 
 スコアを振り出しに戻して迎えた後半もボールポゼッションを高めたリバプールは、両サイドを起点に攻勢を強める。かたや守勢に回されたシェフィールドは、疲労の影響からか次第に間延びし、相手に押し込まれる時間が続いた。

 持ち味のハイプレスでアウェーチームを自陣に釘付けにしたリバプールは61分にビッグチャンスを得る。味方のロブパスに抜け出したサラーがゴールネットを揺らすも、直前のプレーがVARでオフサイドを取られて、惜しくも取り消されてしまう。

 それでも執拗に攻め続けたレッズは、サラーの"幻弾"からわずか3分後に逆転する。左サイドを攻め崩したマネのクロスをジョッタがヘディングでねじ込んだのである。

 南野とポジションを争うライバルの得点でスコアをひっくり返したリバプールは、守勢には回らずに支配を続ける。一方のシェフィールドは途中出場の韋駄天バークの仕掛けに光明を見出そうとするも、相手MFヘンダーソンの気の利いた守備にチャンスの芽をことごとく摘まれ、思うように決定機を生み出せない時間が続いた。

 83分に南野とミルナーを投入して前線の運動量を維持して逃げ切り策を講じたホームチームは2-1で試合を終わらせた。

 相手の堅守に苦戦を強いられながらも、プレミアリーグでは3試合ぶりの白星を挙げたリバプール。この勝利でアンフィールドでの無敗記録を「62」とした。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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