「開幕前はマドリーが有利かと…」元バルサの10番が語るクラシコ展望。「起用法がおかしい」と指摘したのは?

2020年10月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

王者マドリーは2連敗中

S・ラモス(右)が故障から復帰予定のマドリー。メッシ(左)を中心とするバルサの攻撃を抑え込めるか。(C) Getty Images

 10月24日、ラ・リーガではバルセロナ対レアル・マドリーのクラシコが行われる。

 宿敵との大一番を前に、リオネル・メッシは気合を高めているだろう。夏に一度は移籍を志願したエースにとって、それから初めて迎える今回のクラシコは特に重要な一戦だ。少なくともOBのリバウドはそう考えている。

 元ブラジル代表FWは、『Betfair』で「土曜のクラシコは、メッシにとってバルセロナにまだコミットしていることを証明する完璧な機会だ」と述べた。

「彼は厳しい夏を過ごした。シーズンのスタートは輝かしかったわけではない。だが、これはプレーを高め、自分がまだ素晴らしい選手であることを証明するための完璧な一戦だ。マドリー相手に勝利を決めるようなプレーをすれば、残りのシーズンに向けて自信となる」

 また、リバウドは「バルサにとってはマドリーの重圧を増すチャンスでもある」と、公式戦でまさかのホーム2連敗を喫したライバルを苦しめる好機だと続けた。

「マドリーは不調で、2連敗した。ともにホームでの試合だ。バルサも前節でヘタフェに負けたことを忘れてはいけないがね。開幕時にわたしはマドリー有利と言った。昨季のリーグで優勝したし、プレシーズンも穏やかだったからだ。だが、今はバルセロナがマドリーを3連敗という想定外の危機に追いやるチャンスだよ」

【動画】数字で見るクラシコのプレビュー
 一方のマドリーは、ジネディーヌ・ジダン監督への風当たりが強まっている。リバウドは「チャンピオンズ・リーグのシャフタール・ドネツク戦でスタメンをいじったのはおかしかった。そのツケを払うことになった」と、同胞の後輩ヴィニシウス・ジュニオールをもっと重用すべきと主張している。

「ヴィニシウスはベンチから出てすぐに得点し、マドリーに希望を与えた。だが、3点差をひっくり返すには遅すぎた。頻繁にベンチスタートとするのはジダンが間違えている。今のマドリーでもっとも危険な選手だ。彼はクオリティーを証明した。

 ベンチから学ぶ必要はない。もっと危険で影響力のある選手となるべく、ピッチで成長する必要がある。ジダンはクラシコで彼をスタメンに戻すべきだ」

 確かなのは、今回もクラシコからは目が離せないということだ。元バルサの10番はこのように語っている。

「マドリーは悪い結果を過去とするためのチャンスとしてクラシコに臨むだろう。観客がいなくても、またとても情熱的な試合になるはずだ」

 ともに負けられないビッグマッチのキックオフまで、もう少しだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
 

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